ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2022年6月30日。ウクライナ侵攻から127日目。

2022-06-30 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年6月30日。

 ベラルーシとロシアの外交関係開始30年を祝うため、ロシア外相がベラルーシを訪問。ベラルーシ大統領と会談をしました。
 その中でベラルーシ大統領は、
「西側諸国がロシアがベラルーシを組み込むだとか、その逆でベラルーシがロシアを組み込むだとか言ってますが、そんな愚かなこと我々はしません。他の国が羨むほどの関係を構築することができますよ。我々は賢明なのですから。」
とロシア外相に語りました。さらに、
「こういう時代です。もし外交官の言うことを聞かない人たちがいるのなら、他の人が言うことに耳を傾けたらいいんですよ。」
とロシア外相に助言をしていました。


 ロシアとウクライナの間でちょうど144人ずつの捕虜交換が行われました。
 ロシア軍は6000人以上のウクライナ人捕虜がいると発表しています。


 ロシア軍が黒海のズメイヌィ島から撤退しました。ウクライナ軍が攻撃の手を緩めなかったことが勝因のようです。ロシア軍兵士は2隻の船に乗って島を脱出。ロシア軍は「撤退の理由は任務を遂行したから。」としていますが。島の占領が任務の遂行に当たるのでは・・・と思いました。


 ウクライナ大統領は29日、シリアと断交すると表明しました。シリアは、ウクライナ東部の親ロシア派支配地「ドネツク人民共和国」と「ルガンスク人民共和国」を国家承認すると発表していました。
 ちなみにベラルーシは両国を国家承認していません。


スペインで開かれていたNATOの首脳会議は今日、ロシアの侵略を受けるウクライナへの長期的支援を確認し、閉幕しました。ウクライナ軍兵器の近代化を図る包括的支援策も決定。昨日採択された首脳宣言では、新規加盟による同盟拡大を継続する方針を固めました。フィンランドとスウェーデンが加盟するのも間もなくでしょう。
 ロシア大統領のNATO拡大阻止という思惑が外れて、NATOは一層巨大化しますね。