ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2022年6月28日。ウクライナ侵攻から125日目

2022-06-28 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年6月28日。
 
 ロシアのミサイル攻撃を受けたウクライナのポルタワ州クレメンチュクのショッピングセンター。
 ウクライナ当局の発表では死者数は少なくとも18人。36人が行方不明。

 ロシア国防省は「ロシア軍はクレメンチュクで、ウクライナ軍が欧米から受け取った兵器が保管されている武器庫を高精度の航空兵器で攻撃した。」と認めました。
 「保管されていた西側の兵器用の弾薬が爆発し、武器庫の隣にあった営業していないショッピングセンターに火災が発生した」と説明しています。
 ウクライナ側の報道では、ショッピングセンターには当時1000人の買い物客がいたそうです。
 
 26日、ロシア軍がカスピ海からキーウを複数のミサイルで攻撃。集合住宅に命中したほか幼稚園の近くに落下。男性1人が死亡しました。男性の妻はロシア人。

 ロシア国防省は4発のミサイルを発射し、キーウの武器工場に命中させたと発表。
 しかし集合住宅や幼稚園近くに落ちたミサイルについては、ウクライナの「ブク」ミサイル防衛システムが同国の発射したS300防空ミサイルを誤って迎撃し、それが住宅に落下したもので、ロシア軍の攻撃ではないしています。


 今日の午後5時50分頃、ウクライナのベルジャンシクの港で、爆発があったと報道されています。
 詳細は不明ですが、テロだと現地のウクライナ軍が主張しています。
 ベルジャンシクでは昨日もロシア軍により発電所が攻撃され、市内で停電が続いていたそうです。
 

 複数の西側メディアがウクライナの特殊部隊がロシア国内で武器庫や石油貯蔵庫などの破壊工作を実施していると伝えています。


 ドイツで行われているG7サミット。軍事侵攻を続けるロシアと侵攻を支援しているベラルーシが強く非難されました。無条件での即時停戦とウクライナ領内からの軍撤収をロシアに要求しました。ロシアが核兵器搭載可能なミサイルをベラルーシに配備する可能性を示したことへの「深刻な懸念」も表明しました。


 アメリカもロシア産の金の輸入を禁止しました。

 リトアニアはロシアの天然ガス輸入を禁止しました。

 ブルガリアはロシア大使館の外交官など70名を国外退去させる方針です。

 イギリス企業ディアジオ(スミノフ、ブラックレーベル、ジョニーウォーカー、ギネス、ベイリーズ、キャプテンモルガンなどのアルコール飲料がロシアから撤退することを決定しました。


 ベラルーシ野党リーダー、チハノフスカヤ氏はウクライナ大統領へビデオメッセージを公開しました。ベラルーシ人とウクライナ人は団結し続けなければならないと強調。また、ベラルーシ人の「線路のパルチザン」(ロシア軍が兵力や装備などをウクライナ方面へ輸送するのに使っているべラルーシ国内の鉄道線路を破壊するなどして使えなくしている「ボランティア」)、そしてロシア軍の機器の動きを追跡・監視して報告しているベラルーシ人の「ボランティア」について述べました。

 チハノフスカヤ氏は、ロシアはウクライナへの軍事侵略の踏み台としてベラルーシの領土を利用しているが、その使用に責任を持つベラルーシ大統領とその取り巻きが責任を問われるべきであると主張。ベラルーシ国民全体には責任はなく、ウクライナとベラルーシの国民は支え合っている、と述べました。


 チハノフスカヤ氏の夫、セルゲイ・チハノフスキー氏と同じく政治犯のロシク氏は、今日ベラルーシKGBが定めるテロリストのリストに入れられました。