RKK(熊本放送)主催で「特別展 ミイラ」が「熊本城ホール」で開催されています。
9/5(土)までの開催となっていますので、見逃さないようにこの土曜日に行ってきました。
(HPより拝借)
会場の「熊本城ホール」のある「SAKURAMACHI KUMAMOTO」の上にいる「くまもん」もマスクを着けています。
会場入口では新型コロナ対策で入場日時や連絡先を記入した簡単なアンケートを提出し、サーモグラフィによる体温チェックや手指消毒をしてようやく会場に入ることができました。
新型コロナ対策もしっかりとしてありますし、この御時世で、この日の見学者も多いとは言えず、「三密」の心配もなく、ゆっくりと見学することができました。
この「ミイラ展」は世界のミイラ43体が”熊本に集結”ということで、西日本初上陸だそうです。
会場内では撮影禁止なので残念ながら画像はありませんが、確かに子どもから大人まで男女のミイラや猫などの動物のミイラ(実物)が展示されていました。
展示されているのは、最も古い「北アメリカ」のミイラから「南アメリカ」のインカ帝国時代、「古代エジプト」、「ヨーロッパ」、「オセアニア」、「日本」と世界中のミイラが全4章で構成・展示されています。
第1章「南北アメリカのミイラ」
世界最古のミイラ(約1万年前:アメリカ・ネバダ州)から古代アンデス文明まで
第2章「古代エジプトのミイラ」
古代アンデスの人々がミイラを「地域社会の一部として崇拝した」のに対して、古代エジプトの人々はミイラを「死者と来世を繋ぐ必要不可欠なお存在」としていたそうです。
第3章「ヨーロッパのミイラ」
ヨーロッパでも泥炭地の湿地帯などを中心に自然ミイラが見つかっているそうです。
第4章「オセアニアと東アジアのミイラ」
パプアニューギニアの肖像頭蓋骨(死者の頭蓋骨に生前の顔に似た装飾を施したもの)や中国のミイラの展示・解説もありますが、何といってもここでは、日本のミイラが注目です。
その中でも1832年に亡くなった本草学者が自ら望んでミイラになったもの。
最後に展示してあった「即身仏」(真言宗の高僧)のミイラは必見です。
また、現物のミイラよりも衝撃を受けたのは、パプアニューギニアの先住民族の長老が亡くなった後に遺体をいぶしてミイラにする実際の映像です。
まだ数年前の映像なのですが、実際に見るとミイラに対する人々の考え方の違いを考えさせられました。
確か、本物のミイラを見るのは若い頃に訪れた「大英博物館」以来となりましたが、実際に目の前にして見てみると何とも言えない気持ちになるものの、解説を読みながら興味深く観賞させていただきました。
会場の出口には「ミイラマスクチェンジャー」(実際に撮影した本人の画像でミイラのマスクを映像で再現するというもの)がありました。人もまばらだったので並ぶこともなく試してみることができました。
自分の画像でつくったツタンカーメン的なマスクはこんな感じです。
新型コロナ対策のマスクを着けたまま撮影したら、こんな感じになってしましました!(笑)
いずれにしても貴重な機会ではあるのですが、新型コロナの関係で、鑑賞者が少ないのは残念でなりません。
まだ、他の地域で展示はあるようですが、「必見の価値あり」だと思います。