仕事って・・・

昨晩は東京に住んでる長男から電話があった。彼の仕事は電気工事屋さんなので、普通の人が休んでる時しか仕事ができないことが多い。私が入浴中に電話があっておばあちゃんが父親の入院を話してしまったので、私から掛けなおした。次男が主人と同じ症状が出るので、長男もそうだったら困るので「下血とか無いよね？」と訊いたら「そんなもん無いわ。どーしてお父さんはそういうふうになっちゃったの？」というので説明をした。それからいろいろ話をしたのだけれど、ずいぶん逞しくなったもんだと思った。就職した時は「やれるのか～？こいつに・・・」と思ったけど、本人もすごく不安がってたし、でも実績を積めば自信がついてそのようになっていくのね。残業１００時間こなしただけのことはある。建設業だけは４５時間の縛りが無いんですってね。ちょっと怖いけど。ま、杞憂でした。段ボールで寝ると寒いねとか、あんたはホームレスか？あと結婚が早かったのも良かったような気がする。うちはなんとも気にしてなかったけど、お相手のおうちに尻を叩かれて、慌しく結婚してしまったけど正解でした。本当にお相手の親御さんには感謝してもしきれないほど。

まあ、あの適当でふわふわした性格を結婚することで引き締めていただけたことは本当にありがたい。

でも天井裏に上がって配線するのは嫌だ～天井裏ってどこもすごいんだもん、とか笑いながら言ってるし、電気工事屋さんだけど人手が足りなくて、今は助っ人でユンボで穴を掘ったりしてるらしい。そしてやっと掘った穴が豪雨で翌日池になってしまって泣いたとか・・・頑張れ息子。電気工事屋さんが土木工事屋さんやってるちゅうのもよほど人手が足りないんだろうね。
しかし・・・ユンボで穴を掘る息子の姿、ちょっと想像すると面白い。

不思議なのは就職大氷河期といいつつ、息子の会社は今年も去年も採用してるんだよね。そんな大きな会社ではないけど、古い会社だし、親会社は大河ドラマで某２世俳優が演じた人の会社ですよ。就職できない皆さん、きれいな仕事ばかり望みすぎなんじゃなかろうか？あるいはこんな資格や技能を身につけてそれを生かせる仕事に就きたいとかさ・・・ガテン系避けてるんだろう。甘いよ～らくな仕事なんかないよ。

ヘルメット被って、作業着を着て、朝のラジオ体操をやってる建築現場のおじさんたちを見ると、ああ、こういう人たちに混じって息子も仕事やってるんだな～とじーんとする。一応大卒なので「現場監督見習い」で採用されたんだけど、実際は工事現場の簡易トイレが満タンになりそうになると役場に手配したりする「トイレの見張り番」なんてこともやったらしいけど、トイレは死活問題だもんね。それに現場は危険だし、でもそうやって世の中は成り立ってるんだし、私が今働いてるビルだって、そういう人達が作ってくれた建物だし、トイレを見張ったり現場監督は辛いよといいつつ、助っ人で行かされれば、ユンボで穴掘らされる、でもあれやって！と指示されればそこに行ってその仕事をこなせる息子をけっこう尊敬しちゃったりする。「僕は電気工事しかできません」じゃ通らないのが現場なんだもんね。そんなこと言ったら「使えない奴よこすなよ」ってことになるし。

怪我や事故にはならないように祈るだけです。