毎日暑いですね~昨日は汗だくで歩いてたら蝉の死骸が転がってました。思わず心の中で「南無~」と唱えました。
さて、暑いのとお盆も私の実家は新暦で済んでしまったのですが、こっちは旧暦の8月ですのでそういう話をひとつ。
今月になって夜テレビの懐かしの歌番組を旦那と見てましたら往年の人気女性アイドルAさんが唄ってました。
それを見た旦那が「あ、Aって俺の友達の熊本(仮名)んちに遊びに来たことがあったんだって」え?あの当時超売れっ子のAさんが?何故?
「うん、熊本の奥さんが昔Aのマネージャーやってたんだ。それでお世話になった御礼に来たらしい」へぇ~すごい。
「で俺さ、熊本が千葉のアパートに住んでた頃、そいつの部屋に居候しててそこから会社に通ってたんだ」
私「え?なんで?」
旦那「寮の部屋にお化けが出るんで、熊本のアパートの部屋に避難させて貰ってそこから通勤したり、とにかく早く寮を出たかったのでそこからアルバイト先に通って金策して寮を出る金を貯めた。一刻も早く出たかったから」
私「え?そういえばあなたC寮(仮名)にいたんだよね。あそこって昔寮生が自殺したことあったよね」
旦那「うん、その日仕事から寮に帰ってきたら線香臭くて、寮母さんに線香臭いですねって聞いたら、塩田川君(旦那の名仮名)今日ね、大変だったのよ~って言われて知ったんだけどさ~。俺の部屋と同じ1階の住人が部屋で自殺したんだ」
私「あ~知ってる。聞いたことある。最初手首切ったけど出血するだけで死にきれず、結局首吊って亡くなったんで部屋中血だらけだったって聞いた・・・私の同期が部屋の掃除手伝わされたって聞いたことあるよ。すごかったって。警察は捜査はするけど部屋の掃除まではしてくれないもんね」
旦那「寮はトイレも風呂も共同で、亡くなった人とはたまにトイレで逢うくらいで話したことも無かったな」
で、これからは旦那の話ですが
寮は幾つかの棟に分かれてました。旦那の部屋は1番棟の1階。でも亡くなった方の部屋からは離れてました。
亡くなった方の部屋は閉鎖され開かずの間になりました。施錠され入ることも出来ません。
異変は亡くなった方の真上の2階の部屋に住んでた旦那の同期に起こります。
2階の自室で寝てると真下の部屋、誰もいない部屋の中でばたばた走り回る音や扉をばたんばたん激しく開閉する音がし始めたのです。
誰もいない筈の施錠されてる誰も入れない筈の室内からです。
それが連日続くようになって2階の住人は耐え切れず寮を出たそうです。
そうしたら・・・2階のターゲットが逃げたので、今度は1階の旦那の部屋がタゲられたのか誰かが部屋に入ってくるような気配がしたり、寝ていて布団の上から覆い被さるような目に遭ったり・・・という異変が今度は旦那の部屋で起こるようになり、すっかりびびってしまった旦那は
「こりゃもう駄目だ。ここには住めない。早くここから出ないと危ない。取りあえずどこかに逃げないと」
で熊本さんが勤務先と同じ市内のアパートに住んでいたので(二人は同じ高校の同級生で友達でした)寮の部屋に荷物を置いたままそこに逃げて居候させて貰い会社にはそこから出勤。一刻も早く寮から縁を切りたいので、当時はまだ珍しかった深夜営業もやってるファミレスの厨房で働き出したのです(なので旦那はおさんどんが上手です)
その後めでたく貯金ができた旦那は寮をでて当時の公団住宅に入居することができたのでした。
この話は後日談がありまして、私の友達と彼女の同僚と後輩と飲んだのですが、後輩君が寮生活の話を始めて。
「いや~塩田川さん(私仮名)俺の寮の部屋たまんないんですよ。下の部屋は空き部屋なのに夜どたばたどたばた駆け回る音がしたり扉がばたんばたん五月蝿いんです!」
私は「あ~それもしかしてC寮?」後輩君「そうです!あれには参りました。今は実家から通ってます」私はぞっとしました。
自殺事件から20年以上経ってる時に聞いた話です。20年以上経つのに成仏してない・・・
やはり自死はなかなか成仏できないんだなとなんともいえない気持ちになりました。亡くなった方はずうっと部屋の中で暴れてるんでしょうか・・・