MWですね

さて、トリは「ＭＷ」ですね。手塚治虫没後２０年記念の作品で、映像化は不可能と言われていた漫画だそうです。原作は読んでません。でも２０年前ちゅうたら「サリン」なんて知名度低かったと思うし、オウムの事件で脚光を浴びた猛毒ガスですから、改めて当時の手塚氏の先見性には驚かされます。もうＤＶＤにもなっちゃってるからネタバレしても大丈夫でしょうけど、ＭＷちゅうのはサリンを超える架空の猛毒ガスの名称です。こいつに人生を狂わされた二人の少年の物語なのですが、主役の一人、玉木宏がぬるっとした手塚キャラのイメージによく似合ってました。関係ないけど小学校の頃に「人間昆虫記」読んだ、いたいけな小学生の私はトラウマになりましたよ。「え～ん！アトムやサファイヤやレオ描いてる人がこんなえっちなまんがも描いてるなんて～！」今考えると、手塚氏のレパートリーの広さに驚かされますもんね。井上雄彦に少女漫画は描けないでしょう（でもあったら読んでみたいけど笑）

でもまあ、２０年前なら無理だった映像化も、２１世紀の今なら可能みたいですね。なかなか楽しめましたよ。私、字幕読むのがめんどくさかったりするので、退屈な洋画だったら出来の良い邦画の方が（駄洒落じゃないです）好きですね。でもひとこと言わせていただければエンドロールの出演者の名前は日本語で出して欲しかったな～。ローマ字を頭の中で漢字に変換するのはめんどくさいです。

無精髭を生やした神父役の山田孝之くんが、すみません「宮崎勤」に似てるかもと思ってしまったのは私だけでしょうか？
そして刑事役の石橋稜がど～みてもヤクザにしか見えなかったのも私だけでしょうか？でもかっこよかったけど。
無慈悲にがんがん人を殺していく玉木宏くんは、手塚作品の名悪役「ロック」を彷彿とさせてくれましたね。あのキャラの良さが判るのは私が歳を取ったから？なんでしょうね。ＭＷでは最後までしぶとくかっこよかったわ。「バンパイヤ」を今リメイクしてくれるならロックは彼にやって欲しいです。トッペイは水谷豊・・・・ってのはもう無理がありますけど、誰がいいかな～Ｇａｃｋｔあたりだったら裸もＯＫかもだからいいかも知れませんが、玉木君とキャラ被りそうだし（顔、似てると思うのは私だけ？）妄想するのは勝手ですもんね。
Ｇｓｃｋｔ氏は浦沢版「プルートゥ」のエプシロンなんかいいかな～なんて思ったりもしたんですが。アトムが安達祐実（家なき子当時の）のイメージってのは、おお！と思いましたが。

考えたら手塚氏は60歳で泉下の人となっておりますが、売れっ子漫画家さんは長生きできないのでしょうか？石ノ森章太郎氏も５９歳で亡くなってるし、どらえもんの藤本氏も６０代ですよね、亡くなったの。やっぱり富樫氏のようにゆるい仕事をしてれば長生きできるんでしょうね、きっと。１００歳までには終わるかねハンターハンター（苦笑）