森にうずくまる

写真を通して主に変形菌、花、昆虫などの生き物や自然風景を投稿します。
(ホソエノヌカホコリ)

マクロの世界(3)

2023-10-02 20:53:58 | 変形菌

 変形菌はなかなか分かりづらい世界のようです。

彼らは、森や、公園、空き地など恐らくどこにでもいて、有機物の分解者であるバクテリアなどを食べて生きています。いわば、倒木や落ち葉などの分解を遅らせて地球上の自然環境をうまくバランスをとっている役割を担っていると言われています。

 ただ、形をどんどん変えていくのと、子実体といってキノコのようなものがあまりにも小さい(ほとんど1~2mm)ためほとんどの人が知らないのです。

 今回は改めて変形菌のライフサイクルや子実体のかわいらしさ、美しさに触れて頂きたいと思い投稿します。

 まるで、ブログらしくない講義のような説明してますが、ただのアマチュアの戯れ言ですので、気楽に見て頂くと幸甚です。

 ライフサイクルを簡略化しました。まだまだ分かりにくいと思いますが、アメーバみたいな変な奴と思って下さい。

 

 ホソエノヌカホコリの未熟な子実体だと思います。赤い虫はベニイボトビムシだと思いますが、トビムシは変形菌が大好きで、ファインダーの中に良く出てきます。

 これを可愛いとか綺麗とか感じるのはやはり変人でしょうか?

 これもホソエノヌカホリの未熟な子実体だと思います。熟度によって色が変化します。

 チラッとマルトビムシ?も見えています。薄暗い森の中に変な風船みたいなものがいます。

 

 熟度が進んできた状態です。透明感のある柄の部分が美しいと思います。

 これが成熟して先の丸い部分が短時間で爆裂して、胞子を出しているのが「マクロの世界(1)」で紹介しています。

 

 シロジクキモジホコリだと思います。小さな枯れ葉の上にたくさんいます。図鑑に載っている本種とは少し形態が違うようにも見えますので、ひょとしたら違う種類かもしれません。

 でも、可愛いでしょ?

 

 こちらも同種で、図鑑どおりの形態していますので、間違いなくシロジクキモジホコリだと思います。

 宇宙をイメージして撮影しました。分かりにくいですよね。

 今回は2種類紹介しました、変形菌は世界で約1000種、日本で約600種知られていますが、まだまだたくさんいるはずですし、謎の多い生物です。 種名をはっきりさせていませんが、正確に同定(種を特定すること)するのは、精密な観察が必要なのです。

 

 

 


マクロの世界(1)

2023-09-03 20:27:02 | 変形菌

 いよいよマクロの世界へ、まずは変形菌から。とは言っても粘菌(変形菌)のことをご存じない方もあるでしょうから簡単に説明しますと。変形菌は植物でもなく動物でもなくキノコでもなく、アメーバ様の一つの大きなグループの生物です。名前の通り、時間と共に形をどんどん変えていきます。また、動きます。そして次の世代に移るためにキノコのような子実体という形態を造り、胞子を飛ばして新たな世代へと連綿と続いていきます。その子実体の大きさは1~2mmのものがほとんどで、撮影はとても大変です。

 詳しくはWEBなどで調べてみて下さい。

 これは、ホソエノヌカホコリという変形菌の成熟子実体です。黄色のモジャモジャしたものにおびただしい数の胞子を付け、主に風まかせで飛んでいきます。一部下に落ちているのが分かります。

 変形菌は私たちのすぐ足元にもいます。興味のある方は捜してみて下さい。