どこ吹く風

旅のことを主に書く。

リギからピラトスへ

2006年08月01日 05時48分11秒 | モンブラン
 今朝も2時半には目が覚めた、身体はまだ日本タイムのようだ。
トイレへ行ったり夜空の星を眺めたりするうちに又寝入ってしまった。4時半ごろ起き出して裏手の頂上に登る、寒いのでセーターを着込む、ほんの200mも歩けば頂上に着いてしまった。近くの山は黒々と見える、山並みの遙か東の空はに明るい光のスジが横に流れている。時とともに赤みが射してくる、ほどなく真っ赤な太陽が顔を出し始めてにしの山に光が届き山頂が輝く。

 設置されている概念図を見ると、アイガー、メンヒ、ユングフラウが確認できた。ここリギ山から見える順序はメンヒとアイガーが逆になっている。
メンヒはピラミッド型の雄大さがあり、アイガーは凛々しく聳えている。ベルナーオーバーランドは意外に近くにあった。明峰三山に朝日が当たり輝きを増していく、アルプスの夜明けは素晴らしい。

 昨日行ったティトリス山は思わぬ方角にある、ティトリスは東に位置していたのだ。晴れていたらアイガーが指呼の間に見えただろう。これから行くピラトスも雄大だ、独立峰なので高さ以上に雄大に見えるのだろう。周りに三つの湖があるリギ山は湖と緑の牧草地、森、湖と山、遠くアルプスの山々と多様な風景が楽しめる場所だ。
日本ではさほど名が売れていないので個人旅行以外はなかなか足を延ばすことはないだろう、同宿の日本人夫婦はハイキングを楽しみ明日帰国とのこと。時間に余裕がありスイスに何回か足を運んだ人が来るようだ。

 今日はピラトスを登りマイリンゲンまで行く予定を組んである。スイスのホテルの朝食は遅い、ここは8時からとのこと。少人数(3組)なのでバイキングではなかった。パン数種にハム・チーズ、サラミなどの盛り合わせにジュースにコーヒー満腹しました。

 9時半の始発電車で山を下る。朝から見た牧場に湖、遠くに見える峰々、見飽きない風景をオープン客車から見る。10時過ぎにクルージング、昨日のコースを逆に進む。サマースクールなのか子供の団体が多い。

 ピラトスはケーブルカーにロープウェイ、登山電車を乗り継いでグル~ッと廻るツモリなので、まずバスでロープウェイ乗り場へ行ったが街中にあり、降りるバス停も知らないのでアタフタしたが、乗客に教えてもらった。12時前にはゴンドラに乗っていた。ケーブルの中継地点にはお楽しみ広場がありアスレチックや3分はかかる長~い滑り台(?)などの施設があった。
そこからは上は樹木が無く荒々しい岩肌が目に付くようになった。悪魔の山と表現されてもむべなるかなという感じの山頂はガスッている、しかし観光客は多くホルンの演奏があった。頂上まで登り昼食にする、JALの機内食のパンがようやく無くなった。

 下りは電車だがスゴイ傾斜だ、山頂開発にかけるスイス人の執念を見る気がした。麓のアルプナハシュタッドからは船もあるが、汽車でルチェルンに戻る。
マイリンゲン行きの発射まで1時間あるのでスーパーで買い物をして5時前に汽車は出た。
 今回はのんびりというよりビッシリ組み込んであるので移動が激しい、出発して間だ3日でスイス滞在48時間でよくもここまで見て廻るものだと我ながら感心する、大きな山を3ヶ所巡り船旅もし、氷河も堪能するというスケジュールをさほどキツサも感じずにこなした。
ただ坐っているだけなので疲労感は無い。

さあいよいよアルプスの山が待っている、これまでの山は中央アルプスと銘打たれているが、やはり前座、本場アルプスの前に座している山である、山高きにして尊からずとは言え、雪に抱かれた山々を想うと心がはずむ。

写真は、月並みだがピラトス山のホルン演奏