どこ吹く風

旅のことを主に書く。

クラインマッターホルン とスネガ

2006年08月18日 08時49分59秒 | モンブラン
 シュワルツゼーの朝は素晴らしい、池のほとりの教会まで散歩する。
小さな池に小さな教会それに朝焼けに輝く山も水面に写っている。池の周囲を歩いてそこに写る景色を楽しんだ。近くにはヤギが草を食べている、この辺りは草が少ないのかヤギの世界で遠くには群れも見える。
エーデルワイズを探したが見つからない、朝露に濡れながら探すも目的の花は無い、こんな所に蛙が飛び跳ねている、池には魚もいるどのようにしてここまで移動してきたのか・・・・

 昨日この小さな教会で式を挙げるカップルを見た、参列者もシュワルツゼーのホテルに泊まって朝早くからの式だった。ホテルの人が米袋に入れて持って行けというので式が終わるまでいて米をかけると、私たちが周りをうろついているので不審そうに見ていた関係者もニコッとした。
こんな山の中の小さな教会で式を上がるのは二人が何か思うところがあったのだろう。
 
 今日もクラインマッターホルンへ登ることにする、昨日はスッキリしない天気だったので今日は心ゆくまで眺めよう。
フーリまで下り乗換してトロッケナーシュテークで又も乗り換えして展望台へ上がる。去年と同じで初日は天気がよくなく二日目は良い。景色も満喫して去年は気付かなかった氷河洞窟の氷の彫刻を見た。この施設は今年できたようには見えないので前から在ったに違いない、しかしガイドブックで読んだ記憶がない。氷河のこのような施設は3ヶ所目だったのでそれほど強い印象を受けなかったが他所で見る予定が無い方は見ておく方が好いでしょう。トンネルを出たらすぐの所に倉庫のようなものが見えるでしょう、そこが入口です。

 降りる途中のトロッケナーシュテークは大勢の客で賑わっている、みなさんは私たちのようにセカセカしていない、のんびり日光浴をしている。我々から見るとクラインマッターホルンを目の前にして寝そべるなんて勿体無いと思うが、彼らは眺めを楽しみ、澄み切った空気を吸うだけでマンゾクのようだ。
私たちも長椅子に身を横たえたマネだけのバカンスの写真を撮りスネガへ向かった。

 スネガは地下ケーブルカー、ロープウェイで山頂まで行く。昨年より立派になった駅舎は未だ仕上がっていない部分もあった。ロープウェイの鉄塔は去年は基礎工事をしていたのにもう建ってしまっていた。
昼過ぎのスネガから見るマッターホルンは気だるさを感じる、逆光で霞がかかったようなボケた感じがそうさせるのだろう。この次は朝来てみたいものだ。

 中間駅からスネガまで下りのハイキングをした、頂上直下にエーデルワイズが咲いていたと聞いてそこから歩かなかった事を後悔する。これもこの次にということにしよう。
シュワルツゼーの小屋からゴルナグラードのクルムホテルに電話を入れてもらったので今夜の宿は心配ない。
チェルマット駅で氷河急行の予約をしたが10時の便は満席で1時間前しか空いていない、これで早めにゴルナグラードから降りなければならなくなった。

 ゴルナグラード鉄道は森林帯を越えると目の前にマッターホルンが聳えている、。去年泊まったリッフェルベルグも過ぎてどんどん登っていく、氷河が見えモンテローザが目の前に迫ってくる。
この時間だから乗客も少ない、右に左に席を変えながら景色を見ているうちに着いた。
憧れのゴルナグラード クルムホテルだ。