どこ吹く風

旅のことを主に書く。

ディアボレッツア

2006年08月24日 09時05分55秒 | モンブラン
 ディアボレッツアのパンフレットにジャグジーの写真がある、実物はというとレストランの野外休憩所に展望の良いところに直系1.5メートルの風呂桶があり水が張られている。夕方それをバーナーで炊きお風呂にするのだ。ベルニナ三山と大氷河を見ながら風呂に浸かるのも気分が良かろう。あいにく水着を持っていなかったので入れなかった、露天風呂とは違って趣は全く無いのでそれほどザンネンには思わない。。

 雨が落ち雪がちらついた、でも夜中に月が出て星も薄っすらと見える。朝には晴れ間も出てご来光はバッチリ見ることができた。山はガスがとれてくっきりと見える。素晴らしい夜明けでスイス最後の日を飾ってくれた。
去年はホテルの直ぐとなりにあるMuntPers(3207m)まで登った。5時過ぎに上り始めて7時過ぎには戻ったのでホントに朝飯前の山登りだった。ハイキング感覚でガラ場を歩くだけの山だがピークに登るのは気持ちがいい。

 今日は始発のケーブルで降りねば飛行場で慌てることになるので山歩きはやめた。朝食は良くなかった。
ホテルの支払いは前日済ませているので食事を終えたら荷物を纏めて降りるだけだ。ロープウェイは昨日登るときにも一緒にだった日本人の若いカップルもいる、ベルニナディアボレッツアからハイキングするようだ。

 麓の駅で汽車が来るのを待っていると、車で旅行している地元の夫婦が犬と散歩している。犬に牧場出入り口のロープを飛び越させようとしているが、犬はくぐって通るだけ、見ていて可笑しかった。その夫婦が近づいてきたので少し話しをした。
スイスは物価が高いと言うと、そういう人もいるが中にはその価格で満足している人もいる、自分らはその中で適当に生活していて楽しんでいるというような事を言うていた。

 汽車の窓から眺めていると先ほどのカップルが歩いているのが見えたので、大声を出して手を振った。大勢の日本人がそれなりにスイスを楽しんでいる、物見遊山の観光とは違う楽しみ方をする時代になった。
かく言う私たちもツアーと同じ金額でこの日数楽しんだ部類です。

 ポントレッジーナまで乗り乗り換えてサメダンまで出てクール行きを待った。汽車は遅れ気味でクールからチューリッヒへの乗り継ぎ時間は6分しか無いのに10分遅れている。どうなる事かと思ったら待っていた、こういう配慮はありがたい。当然といえば当然だが乗って待っている乗客もそんなものだと思っているのだろう。

 クールからは大きな湖沿いにチューリッヒへ走った。二階建て車両からの眺めがいい、又来ることもあるだろうと思いつつも、もう最後かもしれないという気持ちもある。
いい旅をしました。

写真は名残の月とパリュとベルニナ