どこ吹く風

旅のことを主に書く。

峠めぐり

2006年08月02日 23時04分57秒 | モンブラン
 マイリンゲン Meiringen はメレンゲ発祥の地として有名らしいです。
駅の近くに宿を取ったが、1階はレストランとお菓子の販売をしており当然メレンゲもおいてある。
夕食後3人で一つ注文して食べた、子供の頃台風の中何もすることが無いのでオフクロがお玉で作ってくれたカルメラを美味しくしたようなものだった。あのカルメラに比べるのは不遜かな。(笑)
韓国の新婚さんらしいカップルが生クリームのタップリかかったものを注文して持て余し気味の様子がおかしかった。

 ホテルBrunnerは駅からの近さと安さが取り得というだけのホテルだった。エレベーターはレジカウンターの横を通り抜けて厨房の中? 何かゴチャゴチャした所に狭い箱があった。バス・トイレは1フロアに一ヵ所しかないし、出入りは2Fから外階段を利用せざるを得ない。ここではこのレベルでこの価格が相場なのだろうしょうがない。

夜中に向かいのオープンカフェで大声で歌い、話している若者グループがいる。腹が立つというより、もう少し若ければビールを飲みに行ったのに・・夜明け間際に解散した。男女の比率は6:4で、観光客なのだろう。

いよいよ峠めぐりだ、9時30分発なので前泊したのだが、9時ごろ着けるなら近くの名所で泊まる手もある。アーレシュルフト峡谷やホームズ終焉の地を見る予定だったが、電車の接続に無理があり、1時間のロスが出たため行けなかった。この次ということあるサ~・・

 今回のスイス旅行のテーマの一つに「峠めぐり」がありました。
昨年は未だ開通してしておらず乗れなかったので、今年こそはと執念を持ち、計画を立てるときに、何時から運行するのか、出発時間は、などポストバスに問い合わせて資料を送ってもらいました。

 この地域にはアンデルマット~オーバーワルト間のフルカ峠、マイリンゲン~オーバーワルト間にグリムゼル峠、マイリンゲン~アンデルマット間にあるスーステン峠、北側のアイロロ~オーバーワルト間のヌフェネン峠、アイロロ~アンデルマット間のサン・ゴッタルド峠の五つの峠があります。

 ポストバスではFour Passes Toure 四峠めぐりと銘打ってマイリンゲン発着のフルカ峠を除く四ヶ所の峠をグル~ッと一周するバスがあります。フルカ峠に行けないのはザンネンですがそれに乗りました。
チャンとした観光バスかと思いきや短距離でも乗れる普通運行のバスで、乗客は多くてマイリンゲンでは積み残しが出るほどでした。で、3っ目の停留所で降りる人もおり、せっかくの企画だから長距離専用にしたらいいのに・・・と思います。

 峠はそれぞれ歴史・背景がありクネクネと九十九折が続いているのバスでさえ喘ぎながらという感じで登っていくのを見ると、峠の重要性を実感させられる。峠には湖があり宿泊施設もある。かつて通行税徴収や郷土防衛の拠点として重要な場所だったことがうかがわれます。

 どの峠も特色があるのですが、最初に見たスーステン峠は当然印象に残っています。また景観の面からいえばスーステン峠は迫りくる氷河を見ながら進むので圧巻でした。峠めぐりは未だ通っていないがフルカ峠とスーステン峠で充分だと思います。
峠に上れば涼しく、あるいは寒くて下れば暑い、の繰り返しでした。運転手が遠くの山々を解説するのですがドイツ語なので分からなかった。

 テーマの一つで期待していた峠めぐりは、バスに揺られ九十九折れのカーブに揺られた一日だったが、四つの峠はそれぞれの特色があるので退屈する事は無かった。峠めぐりはロープウェイで山登りするのとは趣が違う、チャンスがあれば是非バス旅行を楽しんでください。

写真は、スーステン峠からマイリンゲン方面へ下る道です。