どこ吹く風

旅のことを主に書く。

九塞溝 歩く

2008年11月07日 17時05分51秒 | 08年中国の旅
 今年は出来るだけ歩きながら見るつもりだった。二日もかければゆったり見ることができるだろうと考えていた。しかしいざ歩いてみると広い、景色を楽しみながらここぞと思う場所では写真を撮るだけなのだがけっこう時間が掛かる。

 昼食はY字の交点近くにある大型レストランで取る予定であった。しかし其処へ行き又戻って歩くのは時間のロスであり勿体無い。そこで昼食抜きで歩き続けることにした。
幸い原生林で写真のシャッターを押してあげたお礼にと韓国の青年からお菓子を4個貰った。このお菓子を昼食代わりすることにした。こんなことならパンの類を持ってくるべきだったと悔やむも後の祭り、甘いお菓子で腹を誤魔化した。まあその分景色が埋め合わせてくれた。

 宿からゲートまで約1Kmほどなので歩いて公園に入った。9時から夕方6時近くまで歩き詰めという感じがするほど歩いた。バス移動および休憩を除いてもその間に7時間は歩いた。
歩ける池は歩くのを目標にしたので二日目も初日以上に歩いた。二日目はアウトドアの店で仕入れた非常食ー水を加えて1時間ほどで食べられる”山菜おこわ”や”混ぜご飯”ーと果物を持って行った。おかげで殆んどの池のほとりを踏破できた。

 二日間歩けば九塞溝の見物方法が頭に入った、本来なら出発時にこの程度の計画は組むべきだろう。近頃はズボラして甘くなった。昨年も来たという自信過剰な面があったのだろう。ハンセイします。

 九塞溝の現地ツアーはいろいろある。黄龍を含めて陸路なら4日ス、航空機利用なら3日が一般的なコースである。費用も陸路は1千元足らずで航空機利用でも2千元ちょっとしか掛からない、しかし九塞溝は1日だけの入園なので個人旅行にした。
九塞溝はやはり2日間は欲しい、例えバス移動による観光でものんびりゆったりと見て廻りたい。

 素晴らしい景色の中を老骨にムチ打つように歩いたことをもっと書きたいけど纏まらないので後回しにする。
この次は1日で廻るとするなら・・・ベターなコースを考えたので紹介します。

九塞溝 (池巡り

2008年11月07日 00時26分07秒 | 08年中国の旅
 九塞溝とは読んで字の如く”九つの集落の谷間”という意味で、現在三ヶ所の集落が観光地として解放されている。ということは、あと6ヶ所の集落がある地域が手付かずで残っているのだろう。将来の楽しみです。

 九塞溝は全体的にY字型になっている。そこには大小20ほどの湖というか池と呼ぶべきか、美しく色づいた水面が鏡のように周辺の木々を静かに映している。透き通った水に藍色、青、緑と色が付いているけど、何故如何にして色付いて見えるのか不思議だ。
特に朝早く張り詰めた冷たい空気が重く動かない時の景色は鏡に映っているかの如く、私の文章力では表現がむつかしい。

 昨年は二日間とも時折り雨が降る天候で太陽が顔を覗かせることは無かった、それでも水の色は美しかった。今年は天候に恵まれて太陽の光が水に反射して眩しいほどであった。太陽の強い光に照らされても水面の色落ちは無くむしろ益々輝いていた。

 昨年はバスで移動をして見どころだけを歩いたけど、今年は出来るだけ池から池へと歩くことにした。
九塞溝はY字型なので左俣、右俣、下半と大まかに三つに分けられる。左俣は最奥部に長海と五彩池以外に見るべき池は少ない、と言うのは定かでは無い。本当のところ二つ以外の池は帰ってからその存在を知ったので実情は分かりません。途中でのバス停は無かったと思う。
 長海ではバス到着を待つ貸衣装屋のおばちゃんと写真屋が待ち構えてしつっこく勧誘されます。遠くの山は雪が見える、3千メートルを越えるところの水はあくまでも澄み切っている。途中でも風景に感激したがこの幽玄の世界に新たな感動を覚える。
 
長海から五彩池へ下る、ライトブルーとグリーンの水が木々の間から見えてきた。息を呑むような光景もある。この景色を楽しむだけでなく高度が高いのでゆっくりとのんびりと歩くまた桟道は霜で滑りやすい。初日で初めての散策だがまるまる二日間九塞溝を見て廻るつもりなので時間はある。と高を括っていた。

 五彩池をぐるっと廻ってからバスに乗りY字の交点にあるセンターまで下り、バスを乗り換えて右俣の奥へと向かった。途中の幾つかの池のほとりを通る、景色を映したその姿は見飽きることは無い。歩くのとバスの上から見るのとでは景色の見え方が違う。

 バスに乗るなら下半は左側に座るのが良い、上は左・右俣とも右側に座ったほうが楽しめる。