見守って！

　不幸ごとがあった。

　３月中旬に病に倒れて看病していた。用事が無い
時は毎日回復を願って駆けつけた。一時は持ち直し
たが歳には勝てなかった。

　農業一筋で家庭を守って来た。戦後で機械化もさ
れずに 全て人力で担いで運んで。それでもあきら
めずに畑を ミカンを守って来た。
　機械化された現在から考えると苦労の連続で申し
訳なく思う。

　また親代わりとして多くの兄弟を育てて来てくれ
た。その兄弟もなく成ったり 高齢に成ったりで葬儀
に帰る事も出来なかった。
　それでも親戚の者が多く集まり旅立ちへ送る事が出
来た。何が失った様で淋しいがこれからは自分がしっ
かりして 命を次の世代へつないでいかなければなら
ない。

　長い間苦労して育てて守ってくれてありがとうござ
いました。これからも見守って欲しい。