新潟久紀ブログ版retrospective

新発田地域ふるわせ座談会33「加治川周辺の活性化(その3)」

●加治川周辺の活性化(その3)

 新潟県の新発田地域を流れる桜堤が美しい清流「加治川」において、更に賑わいが盛り上がるようにするにはどうしたらよいか。そんなテーマで真摯に知恵出ししようと集まってくれた皆さんは、地元の出身で家業を継いだり遠地に住んでも関わりを持ち続けて貢献してくれている方々なので、とても地域のリアルに即した座談会になった。
 幼少期、地域に育ててもらった恩返しや、次世代の子ども達が楽しめる地域づくりなど、この地域への熱い想いとともに非常に活発な意見が飛び交い続けたので、全てをここには書ききれないが残念だが、その一部を紹介したい。
 「課題は通年の来訪策。町を桜色のピンク一色にするくらい大胆な発想があってもよいのではないか。」「水門に水を張り、フォトスポットにしてみてはどうか。」「紫雲寺地区はまつりごとに花火を上げていた習慣があるので、桜の時期に合わせた花火も映えると思う。」「水門や園路のライトアップ、イルミネーション、水門をバックにした音楽フェスなどでこの地域を盛り上げられないか。」といった視覚に訴えてはどうかという意見が。
 よそ者の私としては、今年盛況に終了したイベントで特産のイチゴ「越後姫」を活かした「越後の姫まつり」をフックに、それと関連付けしながらの展開により、今後の盛り上げを図っていくのがよいのではないかとお話しした。
 「単発のイベントだけではなく、エリアのブランディングを進めるため、キーワードを決めてPRしたほうがよいと思う。」「水門の役割や、水害を防ぐための派川加治川の開削など、地域や生活を守るための施設の歴史を次世代に伝えていければ。今年は、当地域の干拓から290年。10年後に控えた区切りの年(300年)は、この地域を考える良いきっかけになるのではないか。」など地域ならではの物語を活かしてはという意見も。
 私からも、今日の加治川の姿や周囲の現況に至る経緯等を、SNSを活用したり小説や漫画などで、面白おかしく語るのは関心を引くかもしれないと申し上げた。
 「加治川の桜の長さ18.7kmを体感するリレーや、植えた桜2,300本を維持管理していくことの大変さ、大切さなどを、切り口を変えて話題性のあるPRを考えていければ。健康増進の切り口から企業対抗健康ウォーキングなども面白い。」「桜の手入れなど維持管理について、SDGsを意識した持続可能な取組として打ち出すことで、関東圏からお手伝いに来ていただける仕組みが作れないか。」という意見には、私も"地域ならではの実体験”ができる機会の提供は首都圏との交流促進にもつなげられると考えた。
 「地域を活用し、若者が気軽に起業できれば地域の活性化につながっていくのではないか。子どもの頃からクラウドファインディングを体験できる授業などできれば、ものづくりの大変さ、努力、楽しさを伝えることができるのではないか。」は、まさに過疎化が進む新潟県全域にも通じる意見。私も思わず、「勉強して学歴積んで有名な企業等に就職という、子どもの将来に対する親の既成概念が世の中に浸透し、地元での中小企業入社や起業の壁になっているように思われる中で、独自スキルや地域とのつながりによる楽しさを全面に打ち出したPRで既成概念を打破できないか」と話した。
 座談会は予定時間を過ぎるも熱い雰囲気が続くので閉じるのもはばかれましたが、多忙の皆さんでもあり、散会。それでもこの面々とさらに彼らの人脈により、本日出されたアイデアや意見が暖められて深化していくものと思われた。
 新潟県新発田地域を清く流れる美しき「加治川」で、堤防14km余りに2千本近く並ぶ桜の開花時期以外にも誘客して地域活性化できないかと、意欲ある地元企業経営者や転出後も地元に貢献し続ける若者との意見交換したところ、とても有意な情報や意見が得られた。
 河川公園の記念碑的な木橋の県による改修が誘客増進に寄与できるように、それらを活かすと共に更に知恵出しを続けたいと思いました。

(「新発田地域ふるわせ座談会33「加治川周辺の活性化(その3)」」終わり。続きは近く掲載します。)
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「活かすぜ羽越本線100年」をスピンオフ(?)で連載始めました。

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