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嵐ファン・大人のひとりごと

嵐大好き人間の独りごと&嵐の楽曲から妄想したショートストーリー

妄想ドラマ 『トビラ』 (3)

2009年03月22日 | 妄想ドラマ『トビラ』
さてさて私の妄想はとどまることを知りませんが、

なんせ文章力が追いつかない

ただ今、妄想の中の相葉くんに置いていかれちゃってます。

待って~~~



バンドの担当楽器なんかはここへ来てくださる皆さんにアンケートを

とって決めたいところですが、やり方がわかんない&時間がないので

独断で


それでは主題歌は嵐の「トビラ」でスタート




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



妄想ドラマ 『 トビラ 』 (3)





もう4月の半ばだというのに今日は寒い一日だった。

潤やカズと馬鹿を言い合って楽しい酒を飲んだのに

なんだか気分が晴れない。

どんよりとした天気のせいでも睡眠不足のせいでもないのは

自分でもわかっているけど、気づかないふりをして

仕事で気を紛らわせた。







俺(相葉雅紀)と仲間たちにカズと呼ばれている二宮和也は中学の同級生で、

放課後はいつもカズの家に入り浸っていた。

カズの親父さんはイタリアンレストランを何軒も経営していて、経済的には恵まれていた。

忙しくて子供たちにかまってやれない親父さんはその代償だろうか

息子が欲しがるものをすぐに買い与えた。

カズが欲しがったのはギター、ベース、ドラムセット。




彼はその頃、ギターにはまっていて、俺たちは好きな曲をコピーしては自己満足していた。

俺の場合はギターが弾けたら女の子にもてるだろうという気持ちだけだったので

あまり上達はしなかったけど。




ふたりでは物足りなくなった俺たちは、高校生になってバンドを組んだ。

同じ高校で入学早々女子の憧れの的になった松本潤と、面倒見が良くてリーダーシップのある櫻井翔、

そして歌がうまかった羽鳥智昭がメンバーになった。

始めはそれぞれが好きなアーティストの曲を持ち寄ってコピーしていたけれど、

そのうち少しずつオリジナル曲も増えていった。

おもにカズが曲をつくり、みんなでアレンジをし、潤が詞を書いた。

カズがギター、潤はドラム、翔はキーボード、俺がベース、そして智昭がボーカル。

練習場所はカズの家の倉庫。




俺たちは三流大学になんとかすべりこむと、いよいよ学業はそっちのけで

バンドにのめりこんだ。

もちろん成績のよかった翔だけは誰もが知ってる一流大学に入り

今は大学院で情報システムに関する研究をしている。




カズの親父さんの知り合いのライブハウスで評判になった俺たちは

プロを目指した。

しかし世の中そんなに甘くはない。

どこかに学生だからという甘えがあったのか芽が出ないまま大学4年になった。

就職が決まった友人たちを横目に焦りを感じ始め、メンバーの気持ちがバラバラになっていく。




最初に抜けたのは智昭だった。

その頃付き合っていた女の子は、卒業と共に遠方の実家に帰ることになっていた。

一人っ子だった彼女の父親に、自分の経営する会社に入って後継者の道を進むか、

彼女と別れるかの選択を迫られた智昭は迷わず彼女を取ったのだ。

あの頃の俺は信じられなかったけど、今は少しわかる。

夏美と付き合いだして大切なものは夢だけじゃないことを知ったから。




バンドは解散したわけではないけれど、ボーカルを失ってライブ活動を

休止せざるをえなかった。

潤はそのルックスを世間がほっとくはずもなく、高校時代からバイトのつもりで

続けていた雑誌のモデルの仕事が忙しくなってきていた。

翔は学業に打ち込み、次第に集まる時間が減っていく。




俺は焦った。

焦りまくった。

今の会社に入社できたのは運がよかったと思っている。




カズだけはずっと音楽を続けている。

人に曲を提供したり、ギタリストとしての仕事をもらったりしているらしい。

どの程度食えているのかは知らないが、親父さんと5年やってだめなら

諦める約束をしていると言っていた。




時々、カズと会ってみんなの近況は聞いている。

潤がジェイストを再開させたがっていることも知っていた。

俺だって未練はある。

だけど夢だけじゃ食っていけない。




俺は夏美と出合い、この一年で日々の小さな出来事にも幸せを感じられるようになった。

週末の一日はうちに来て料理を作ってくれる。

俺が腕を振るうこともある。

おしゃれな店で贅沢な料理を食べなくても十分楽しい。

二人で歩けば街路樹の芽吹きや紅葉にも感動できるし、

道端の小さな花にもエールを送りたくなる。

彼女だけは失いたくない。

夢だけを追いかけていたあの頃の俺とは変わったんだ。




そんなことを考えながら歩いていたらアパートの前まで来ていた。

二階の俺の部屋に灯りがついている。

今日は金曜だ。

約束はしていなかったけど夏美が来ている。

俺はエレベーターを待ちきれず、階段を駆け上がりチャイムを鳴らした。

ドアが開いたらいきなり夏美を抱きしめてキスをしよう。

驚くかな。

「お帰り!」

ええっ~~~!    

そこに立っていたのは智だった。

しかも俺のスウェットを着ている。

開いた口が塞がらない俺を見てこう言った。


「大丈夫、パンツは借りてない」



    ----------つづく---------

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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初めまして☆ (彌羅琉)
2009-03-22 15:58:56
とってもとっても気になります!!!
返信する
彌羅琉さん (バジル)
2009-03-23 09:34:33
はじめまして♪
読んでくださってるんですね。
ありがとうございます。
ご期待にそえるといいんですが
返信する

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