我 老境に入れり

日々の出来事をエッセイと写真でつづる

Ai診断(俳句の評価)その2

2023-09-19 11:16:53 | 俳句、短歌、及び文芸

                                                 秘境 坂本宿

 

Aiの診断

(1) 萩の花 一輪だけの 蒸し暑さ 

この句は季語に「萩の花」を使って秋の情景を描いている、

しかし 一輪だけの萩の花は季節感や華やかさに欠ける、

また 「蒸し暑さ」は夏の名残を表す言葉で秋の風情と合わない、

この句は秋の寂しさや切なさを表現したのかもしれないが

季節感がずれて印象が弱くなっていると言わざるを得ない、

もっと秋らしい言葉や情景を選ぶことで

より魅力的な句になるでしょう、

例えば

❝萩の花 一輪だけの 夕暮れ❞

❝萩の花 一輪だけに 秋風❞

 

これに対する小生の所見

Ai 所詮は人工知能、

与えられた情報の範囲内でしか判断できないのが

人工知能の弱い所、

例えば 

萩=秋を意味し、桜=春となり

それ以上でもそれ以下でもない

それを超えることはないのだ、

この句で作者(私)は秋の情景を描きたくて

作った句ではない、

何故なら秋の景色を描きたいのであれば

わざわざ❝一輪だけの❞と限定する

必要などないからだ、

限定したのは秋でないから

つまり作者の立ち位置は夏にあり

秋の季語を使っていつまでも暑い

今年の夏を句にしたのである、

❝一輪だけの❞意味が読めなければ

この句の味は出ない、

秋の季語を使って夏の句を作るなんて

それは俳句ではないと言うのであれば

返す言葉もない、

ならば Ai が作例として作った句に

俳句としてのどんな味がある?

❝一輪だけの❞ 言葉に

何の意味もないではないか、

俳句としてのリズムもない、

人の心を表現する文芸作品において

Ai はあくまで進化の途中であって

到達点ではないと見るべきであろう。

 

取りあえず小生の句に限定して

所見を述べてみた。


Ai診断(俳句の評価)その1

2023-09-19 05:11:00 | 俳句、短歌、及び文芸

先日(9月12日)「萩の花」で投稿した俳句

❝萩の花 一輪だけの 蒸し暑さ❞

を同級生の Line に投稿した、

それを見て永年俳句作りを楽しんでいる

Kさんから「季重なり」と言う指摘を受けた、

この俳句は季語が2つあると言うのだ、

まず 萩 は秋の季語、

蒸し暑い は夏の季語 だと言う、

若い頃 短歌を少しばかりかじったことの有る

小生は俳句は初心者だ、

季語など気にしない習慣が身についており

度々Kさんに指摘されている、

「季重なり」は全面的に否定するものでもないが

それは状況によりけりで

初心者が俳句に取り組む場合は

やはり避けた方がいいと言う主旨、

そこで彼が自作を披露した、

(A)❝いつまでも 続く残暑に 萩一輪❞

季重なりを避けた改作の提案であろう、

重ねて

(B)❝一叢(ひとむら)の 萩青々と 花一枝❞

これには散歩の途中で目にしたと言う

一枝の萩の花の写真が添えられていた、

(上の写真)

 

Sさんからも小生の句の改作として

❝萩咲けど まだ一輪の 残暑かな❞

の句の投稿が有った、

これをみて何事にも興味津々

この3句をK さんが遊び心で

Aiの診断にかけたと報告が有った。

   (長くなるので次回に続く)


シルバー川柳

2023-07-28 15:03:16 | 俳句、短歌、及び文芸

                                    噴水と夏の空(ららん藤岡にて)

雑誌や新聞、冊子にシルバー川柳大流行、

どこで仕入れたか同居人が

B5の紙片いっぱいに印刷された

川柳を持って来た、

2番煎じの感がなくもないが

幾つかを拾ってみた。

 

① 日帰りで 行ってみたいな 天国に

② ボールペン 探している間に 句を忘れ

③ 3時間 待った病名 加齢です

④ 二所帯住 建てて10年 嫁は来ず

⑤ カード増え 暗証番号 裏に書く

⑥ 目には蚊が 耳には蝉が 住みついて

⑦ クラス会 食後は薬の 数比べ

⑧ 無農薬 こだわるくせに 薬漬け

⑨ この頃は 話も入れ歯も かみ合わず

⑩ 妻旅行 俺は入院 猫ホテル

⑪ 景色より トイレが気になる バス旅行

⑫ これ大事 あれも大事と ゴミ屋敷


早苗田の風景

2023-06-19 05:58:27 | 俳句、短歌、及び文芸

何でもない水田の夕景色である、

ある日の夕暮れ

近くの温泉に行った帰り

わずかな遠回りをしてこの風景に

出くわした、

通り過ぎようとしたが気になって

車を停めてスマホで撮った、

LINEのグループサイトに投稿したら

反響が良かったのでブログで取り上げた次第、

場所は埼玉県の上里町、

群馬との県境にある町だ、

何事もなかった一日の気分転換に

日帰り温泉に行った、

心にさざ波程度でも刺激が欲しかったのだ、

この季節早苗田(さなえだ)の風景が気になる、

三枝昂之氏に短歌を習ってた頃

師の歌にいい歌(短歌)が有った、

それ以来この季節になると水田の風景に

心惹かれるようになった、

いつか自分も早苗田を歌(短歌)か写真で

表現したい、

この季節のか細いテーマになっている、

師の歌を思い出せない、

数ある歌集の中から探さねばならない。

 

注:三枝昂之

短歌誌「りとむ」の主催者、

歌会始の選者を務めたこともある、

代表作 「昭和短歌の精神史」

歌集  「農鳥」「天目」 他。


安中梅林

2023-03-14 13:24:35 | 俳句、短歌、及び文芸

昨日ゴルフに行った、

太平洋クラブ高崎コース、

スタートの時間が早かったので2時には終わった、

このまま帰るのも脳がない、

そこで安中梅林が近いので回り道をすることにした、

梅林の散在する山道はドライブにも最適だ、

梅の香漂う風を感じながら走っている内に

不治の病で病床にある友の顔が浮かんできた、

そこで出来た一句

 

まわり道

車に梅の香

閉じ込める