我 老境に入れり

日々の出来事をエッセイと写真でつづる

曜変天目茶碗

2023-01-11 17:07:16 | 写真 及び絵画

    

          国宝 曜変天目茶碗

1月8日(日曜日)

東京オペラシテイーコンサートホールで

ウイーン・ヨハン・シュトラウス交響楽団による

本場のニュー・イヤーコンサートを堪能した帰り道

東京駅で連れのユキさんが時間があるので

近くの静嘉堂文庫美術館に行ってみませんかと言う、

何でも大変貴重な国宝が展示されているんだとか、

静嘉堂なる美術館は聞いたこともなかったし

それほど期待もしていなかったが

久しぶりに東京まで来てこのまま帰るのも

空しい思いもしていたので行くことにした、

駅構内の喫茶店で一息入れて丸の内にある

明治生命保険ビルを目指した、

歩行者天国になった通りを歩くこと10分、

ビル1階の中央に目立たない入り口はあった、

美術展の看板も極めて質素なもので

「初春を祝う七福うさぎがやってくる!!」

サブタイトルに

❝静嘉堂創設130周年・新美術館開館記念❞

国宝、重要文化財、重要美術品あり、

とある、

ユキさんはこの広告を見て

些か意味不明ながらも国宝、重文の

文字に引かれて行ってみたいと思ったらしい、

入ってすぐの正面に今年の干支に因んで

七福人ならぬ七福うさぎの博多人形が

展示されていた、

美術展のめぼしい作品を拾ってみると

横山大観:日の出

堂本印象:うさぎ

池大雅 :寿老図

与謝蕪村:佳気万年図

酒井抱一:絵手紙のうち 富士山・波 

等など、

工芸品では

京焼の香合、多数

猩々蒔絵の三っ組盃

有田焼:色絵圓窓文樽形徳利

他多数

 

特筆すべきは

曜変天目茶碗(上の写真)

これについてグーグルで検索した(ググると言うらしい)

ーー「曜変」とは、元来「窯変」を意味した言葉とされ、

文献で「星」または「輝く」を意味する「曜」

の字が当てられるようになるのは、

15世紀前半頃からである。

室町時代の文献『君台観左右帳記』において、

「曜変」は、唐物茶碗「土之物」(陶製の茶碗)のうち、

もっとも貴重で高価な茶碗として、

分類格付けされてきた。

福建省建窯の焼成品で、

これは偶然の所産と見られている。

静嘉堂文庫美術館所蔵の曜変天目(茶碗)は、

もと徳川将軍家所蔵であったものが、

三代将軍・家光の時代、春日局を経て、

後に淀藩主となる稲葉家へ伝えられたとされる。

今日、世界中で現存する建窯産の曜変天目は、

日本にある三碗のみ、

京都・大徳寺龍光院、

大阪・藤田美術館所蔵の各一碗と本碗で、

すべてが国宝に指定されている。ーー

 

私は5,6年前に藤田美術館所蔵の曜変天目茶碗を

六本木の美術展で見たことが有る、

美術展のタイトルを思い出せない、

ブログに書いたがこの記事がブログ

提供側の都合で消失した、

痛恨の極み。

                             国宝 曜変天目茶碗(藤田美術館)

        静嘉堂文庫美術館の入っている明治生命ビル