我 老境に入れり

日々の出来事をエッセイと写真でつづる

ラデツキー行進曲

2023-01-09 17:15:45 | うたごえ、カラオケ、他音楽

ウイーン・ヨハン・シュトラウス管弦楽団による

ニューイヤーコンサート2023は

この曲から始まった、

ヨハン・シュトラウスⅡ世:ワルツ「春の声」

曲目紹介には次のように書いてある、

ーーゆったりした導入部に続いて4っのワルツが

演奏され最後に第1ワルツに回帰する、

第2ワルツでは鳥の声を模倣するフルートが

春の喜びを表現する、ーー

演奏は曲目の紹介もなくゆったり始まった、

暫く聴いて面白いことに気がついた、

流れるようなワルツの旋律は聴く者をして

じっとさせてはおかない、

隣席のおばちゃんの体が曲に合わせて小さく揺れている、

知らず知らずのうちに体が音楽に反応している

のであろう、

しかも聞くことで叩く行為で反応する

音楽が多い中で

ワルツは揺れる行為で反応する、

身体が揺れたり手首が揺れたり、

つま先を揺らしたり、

叩く行為はテンポに反応しているのであろう、

揺れる行為は旋律に反応するのではなかろうか?

人の音楽への反応は

脳が刺激されていることを表しているのであろう、

これこそが生きてる証、

脳の活性化というものであろう、

 

横道に逸れたので元に戻す、

2曲目は

ヨーゼフ・シュトラウス:ポルカ・フランセーズ「芸術家の挨拶」

曲目紹介によると

ポルカは19世紀チェコで生まれた

2拍子のテンポの速い舞曲、

フランス風のゆったりしたテンポが

特徴と書いてある、

この他に11曲のプログラムの中で

なじみの作品と言えば

前半を締めくくった

ヨハン・シュトラウスⅡ世:ワルツ「ウイーンの森の物語」と

プログラムの最後の

ヨハン・シュトラウスⅡ世:ワルツ「美しく青きドナウ」、

これについては是非とも紹介が必要であろう、

シュトラウス2世の代表作にして

オーストリア「第二の国歌」にもなぞらえられている名曲、

当初はウイーン男声合唱協会に献呈された

合唱付きワルツ、

初演の前年1866年にフランスとの戦争に敗れた

オーストリア人を元気づけるために書かれた

威勢のいいワルツでドナウ川とは関係なかったが

初演直前になってドナウ川をイメージしたとされる

序奏が加えられ

タイトルが「美しく青きドナウ」に決まった、

初演後すぐにオーケストラ版が編まれ

こちらの方がポピュラーになって

現在に至っている、

プログラムは終わっても例によって

アンコールの拍手が鳴り止まない、

アンコール1曲目は日本の唱歌「お正月」であった、

2曲目、3曲目、4曲目と続いたが

肝心のあれが出てこない、

そう あれ あれ えぇ~と、、、、

やっと5曲目にして始まった、

アンコールに5曲とはサービス精神旺盛だ、

ニューイヤーコンサートの最後の最後を

締めくくるのはやはりあの曲だ、

❝ラデツキー行進曲❞

ヨハン・シュトラウスⅠ世

指揮者が客席に向かって拍手を求める

お馴染みの曲、

客は拍手に応じることで

奏者とお客たちの間に一体感が生まれ

会場の盛り上がりは最高潮に達する、

この一体感を味わいたくて来るお客は

少なくないと思う、

ニューイヤー・コンサートは

聞きに来るのではなく参加に来るのである。