鶴の舞橋と岩木山
楽しい日々を過ごしている、
“楽しい”と感じる要因は何だろう?
昨日(12月5日)の場合
この日夕方4時から
隣町にある大衆レストランで
写真クラブの忘年会が予定されていた、
そこで午前中は
テレビなど見ながらぶらぶら過ごした後
午後から出かけた、
4時までの時間
カラオケでも歌いに行こうと思って、
普段行きつけの店は
なんと入口に
「本日貸し切り」
の札が下がっていた、
止む無くまだ行ったことのない
カラオケ仲間に誘われていた
高崎市内から少し離れた住宅街にある店を訪ねた、
「再会」と言う名のスナック、
30人は裕に入る広い店内、
客はその一角に固まって女性客6,7人
つかず離れずの席に案内された、
軽く会釈して椅子に腰を下ろした、
初老のママはすでに私のことを知っていた、
仲間が自分の点数稼ぎに
“その内連れてくる”
と約束したらしい、
ウーロン茶と皿に盛られた寿司が数点
ひとつかみのうどんとおつゆが
テーブルに並べられた、
女性客(おばさんたち)の歌声が
途切れることなく響き渡っていた、
うまくもなく
下手でもなく、
似たか寄ったかの歌いぶり、
いずれも癖がないので嫌味を感じないのがいい、
こちらは新参者
拍手は怠りなく送った、
私が食べ終わったころを見計らって
客の一人が歌を登録する機器
(何というのだろう?)を持ってきた、
変わり映えしない歌だが
“母ちゃんの浜唄”を登録した、
3番目に順番がきた、
一段高いステージに立つと
新参者の品定めとばかりに
おばさんたちの目がこちらに集中する、
それほどの緊張感もなく歌い終えた、
これまでにない拍手、
ママが近づいてきて
“Nさんからは聞いていたけど うまいねえ”
のお言葉、
私の歌がそれなりに評価を得てることは
自覚している、
それでも褒められればやはり嬉しい、
なんせ幼少期からこの方
ノロマで小心者で育ってきたものだから
褒められることなど無かった、
貰ったことのある“賞”と言えば
“参加賞”と“皆勤賞”くらいなもので
知らず知らずのうちに
自己を表現することが苦手になっていた、
それが中年頃になって
カラオケと言う表現手段に出会ったことで
だんだん変わり始めた、
自己表現することに
確かな喜びを感じるようになって行った、
今日(こんにち)の喜びはその延長に過ぎないが
最近は結構褒められる、
褒められれば嬉しい、
有頂天になることだってある、
はた目には見苦しいかもしれない、
3時半まで5曲ほど歌って
そこそこの手ごたえを感じて店を後にした。
上高地明神池のオシドリ