我 老境に入れり

日々の出来事をエッセイと写真でつづる

渡良瀬遊水地の夜明け

2024-12-17 06:18:13 | 写真 及び絵画

(前項の続き)
12月15日、日曜日
散々迷った挙句
バルーンフェスタに行ってきた、
行くと決めたら眠れない、
うたたねを繰り返すうちに3時になり
支度を始めた、
支度と言ってもカメラを積んで
食料になるようなパン類や
ペットボトルをかき集め
寒くないような身支度をする、
3時半に家を出た、
渡良瀬遊水地は久しぶり、
前回はコウノトリの写真を撮りに行った、
354国道を東にひたすら突っ走る、
渡良瀬遊水地は途方もなく広い、
周囲約30キロ、
埼玉、茨木、栃木、群馬の四つの県に
跨っている、
バルーンフェスタが開催される
目的地は栃木県栃木市藤岡町、
藤岡渡良瀬運動公園、
ナビの表示では60数キロ、
およそ2時間の深夜のドライブだ、
想像以上に車の通行が少ない、
平日ならトラックが結構走っているが
今日は日曜日だからだろう、
この時間帯の運転はお手のもの、
何故なら
高齢者の領域に入って6年間
75歳になるまで運送屋のドライバーとして
トラックの運転をしていた、
早朝の車の運転は慣れてしまえば
気持ちがいい、
深夜放送を聞きながら鼻歌交じり、
5時頃には目的地の運動公園に着いた、
駐車場には既に多くの車が停まっていた、
西に傾きつつある
十三夜(?)ほどの月が
公園内の様子を浮かび上がられていた、
エンジンをかけたまま車を止めて
持参の食料を食べた、
そうこうする内に人々が動き始めた、
車を降りると
堤防の上には多くの人の影、
三脚をセットして日の出を待っているのだろう、
東の空が赤みを帯びてくる、
私もカメラを持って土手に上がった、
風はなくてもやっぱり寒い、
たちまちのうちに
土手はカメラを構えた人だかり、
シャッターが切れるようになって
どんどん撮影を始めた、
この時間帯がたまらなく好きだ、
遥か彼方には筑波山が
薄明りを背景に影絵となっていた、
日の出頃になってバルーンが数機離陸を始めた、
気が付くと西の空からも
たくさんのバルーンが近づいてくる、
青空を背景に朝日を受けて綺麗だ、
たちまち会場周辺の空が
バルーンで埋め尽くされる、
どこに焦点を絞るか迷ってしまう、
天気の恵まれて
最高のフェスティバル !