我 老境に入れり

日々の出来事をエッセイと写真でつづる

ユリノキ

2022-08-24 07:01:44 | 花 及び植物

連日写真展の会場に張り付いている、

見に来てくれるお客さんが少ないので

退屈極まりない、

出展者が8名いるので受付や案内の担当を

輪番制にしてもいいのだけれど

自分の知り合いがいつ来るとも限らないので

決められない、

見に来てくれと誘っておきながら

その場にいないのでは失礼だからだ、

昨日(23日)退屈しのぎに道の駅の広場から

パーキングに向けてぶらりと散歩した、

普段は来ることがない上り専用パーキングには

あまり見かけない大きな木が林を作っていた、

樹形や大きさは杉の木程度、

葉っぱは楓に似ているが樹形が違う、

楓は幹を横に広げるがこの木は直立だ、

葉っぱを一枚とって会場に持ち帰った、

仲間の一人に❝何の葉っぱ?❞と聞いた、

すぐにスマホで写真を撮って調べてくれた、

ユリノキ だと分かった、

スマホで花を検索するのはやっていたけど

葉っぱでもできると言う事を初めて知った。

 


写真展

2022-08-23 05:56:44 | 写真 及び絵画

私が所属する写真クラブの写真展が始まった、

年1回撮りためた自慢の写真を8名の会員が

5点ずつ一般公開している、

場所は上信高速道のパーキングと道の駅を兼ねた

「ららん藤岡、花の交流館」

毎年多くの訪問者が見に来てくれる、

朝8時半に集合して展示するためのパネルの

設置に始まり様々な作業をこなさなければならない、

慣れているとはいえ

パネルの取り付けは結構大変な作業である、

午前中を設営に充てて午後からの会場となった、

初日 お客さんの入りは低調、

コロナの影響は大きい、

一昨年と昨年は中止に追い込まれた、

コロナ以前は連日受付での記帳者だけでも

百名を超えたが今回は

それを上回ることはないだろう。


カラオケ発表会

2022-08-21 21:19:21 | うたごえ、カラオケ、他音楽

行きつけの(と言ってもまだ3回だけど)スナックのママが

カラオケの発表会に出場すると言うので聞きに行った、

会場は隣町の市民会館の小ホール、

全出場者180名中10番目に歌うと言うので

10時近くに行った、

出場者が180名と言うのは大変な数であるが

これは近隣のカラオケ同好会合同の発表会らしい、

席に着くと同時にママが出場した、

う~ん

上手くもないけど下手でもない、

声は独特の艶が有っていいんだけれど

その声を生かし切れていない、

それも無理からぬこと

スナックを始める(5年前)までは歌に興味はなかったらしい、

商売上已む負えず教室に通い始めたのだとか、

だから歌がまだ自分のものになっていないと言う感じ、

出場者の殆どは高齢者、

高齢者は暇を持て余している、

カラオケを習って歌を楽しむ、

結構なことだ、

結果 可もない不可もない歌い手ばかり、

結局教える側にとっては

悪い所を矯正するのは簡単だけど

いい所を伸ばす指導が出来ないのか

そこまで到達してないだけなのか?

1時間半ほど居て20人ほどの歌を聴いて

うまいと思った歌い手は一人もいなかった、

そればかりかカラオケ好きの俺が知ってる曲は

たったの1曲だけ、

なんで新しい曲(?)ばかり歌うのだろう?


坊がつる

2022-08-19 20:05:41 | 旅行及びドライブ

❝坊がつる❞で思い出すのは

芹洋子歌う「坊がつる賛歌」であろう、

坊がつるは大分県の九重山塊に囲まれた

高層湿原である、

この湿原を紹介したNHKの番組「新日本紀行」の

再放送番組を収録したブルーレイ・ディスクが送られてきた、

送ってくれたのは大分に住む友人のタケシくん、

彼は坊がつるが山歩きをする私の憧れの地であることを

知った上でわざわざ収録してくれたのである、

憧れの地? 

なぜと問われるならば、

大分県はわが故郷、

故郷でありながら行った事がない、

一見矛盾するようだが

残念ながら行った事はない、

そもそも坊がつるが全国的な知名度を

得るようになったのは「坊がつる賛歌」が

ヒットしてからである、

その頃私は故郷を離れて関東の地で活していた、

この歌のヒットからいろいろな旅番組で

知識を得るにつれて憧れを膨らませていった、

特に6月にこの地の山肌をピンクに染める

つつじの仲間ミヤマキリシマの群落は

一度は見てみたい風景である、

それもこの地にポツンと一軒だけ建つ

法華院温泉の宿に一夜を過ごして

この地一帯を歩いてみたいのである。

(写真は原尻の滝)


松柏100句選より(5)

2022-08-18 14:29:38 | 俳句、短歌、及び文芸

それにしても「松柏」の俳号は

それらしくて見事である、

タカさんが友人の俳句談義に触発されて 

俳句でも作ってみようかと思い立ち

2週間ほどで150句ほどをプリントし

俳号までつけて送ってきてから2か月が経つ、

いや もっと経つのかもしれない、

こちらに送ってきたのはそれなりの理由がある、

私も知る彼(か)の俳談の友人は俳句を始めて数十年、

経験豊富な正統派だから遊びを許さない、

私の方は短歌は少しばかりの経験はあるものの

俳句は歳時記を買って始めたばかり、

短詩系文芸と言う共通点はあるが

俳句に関しては全くの初心者だ、

初心者同士の共感性があるはずだと感じて

こちらに送ってきたのであろう、

だからと言って

責任重大などと構える能力などは無い、

頭の体操の材料を提供してもらったと思って

遊び心半分読み進めている。

 

(67) 老鶯と 声を競うか ホトトギス

老鶯とは春すぎて鳴くウグイスのことだと最近知った、

山間地に行けばウグイスの声など夏でも結構聞く、

そんな山でウグイスとホトトギスが声を

競うかのように鳴いていたという句である、

ホトトギスは夏の季語、

一方老鶯はわが歳時記には載ってない、

季語としての働きがあるとすれば季重と

なるのであろうがそこは問うまい、

何処かの山で春の象徴であるウグイスと

夏の象徴であるホトトギスの鳴き声を

不思議な気分で聞いる作者の映像が浮かんでくる。

 

(68) 早起きし 見る赤富士は 威厳あり

朝日が当たれば赤富士になるのか、

夕日が当たれば赤富士になるのか、

どんな条件が揃えば赤富士と呼べるほど

赤くなるのか詳しいことは知らない、

一説には火山岩は濡れると

赤みが増すと聞いたことが有る、

確かにそんな気がしないでもない、

私は富士山の8合目でご来光を見たことが有る、

濡れた岩肌ではなかったけど

身近で見れば富士の山肌は結構赤い、

ところが遠くから眺める富士山は空気の層に

色を薄められてなかなか赤くは見えない、

雨上がりとか空気の澄んだ条件下の朝なら

赤富士となるのであろう。

 

(70) 赤き鳥居 並べし岬に 春の風

山陰の角島に近い元乃隅神社は無数の赤い鳥居が

岬に向かって並ぶ観光名所である、

それはいい、

だが❝春の風❞ではちょっと芸がない、

遮二無二季語を付け加えた感が否めない、

だが悲しいかな

参考になるような妙案もない。

 

(76) 蟹宿で たらふく食ったり 吹雪の夜

思わず吹き出してしまった(ゴメン)、

幾ら食い放題とは言えあの腹に収まった蟹の量を

想像して宿のおかみが気の毒になった

と言うのが正直な感想、

❝吹雪の夜❞も艶歌を彷彿とさせて私好み。

 

(78) 軒々に 塩鮭吊るす 鮭の街

これは私も同行して眺めた風景である、

地域色に季節感に溢れる風景で同感する、

だが結句が❝鮭の街❞では在り来たりすぎるだろう、

中7に既に鮭の文字があるのだから

ここは何か違う言葉で結びたい、

或いは比喩的に

❝ 軒々に 鮭は簾か 越の国 ❞ 

比喩は句づくりには重要な手法

上手く嵌ると手ごたえを感じられるよ。

 

(写真は富士山8合目付近)

 

今回はこれにてご免。