さくらんひめ東文章

指折って駄句をひねって夜が明けて

柳森神社

2010年01月28日 | 今様江戸名所図会
御祭神は倉稲魂大神


太田道灌公が江戸城の鬼門除けとして沢山の柳を植え、
京都の伏見稲荷を勧請したことに由来するとか。

狛犬ならぬ面白いおたぬきさまが迎えてくれる♪

小じんまりした境内には「幸神社」「福寿狸姫社」「金刀比羅神社」「秋葉大神 」…
など沢山の神さまが所狭しとあり、江戸時代の富士講を記念した富士塚や力石もある。

その一つ福寿社が「おたぬきさん」と呼ばれ、
将軍綱吉の生母桂昌院が信仰していたものとされる像が祀られて、
江戸時代には「玉の輿」にあやかりたい多くの女性の参拝があったとか。
「たぬき」は「他をぬく」ということで立身出世の御利益があるらしい。
向柳原にあった旗本の邸内にあった祠を明治期にこちらに合祀したそうだ。

通りから階段を下がった境内には、鳥居の前に喫煙スペースがあるようで
こちらでたばこをふかしながら緩々するサラリーマン風の人たちが
参拝者より多そうである(笑)




あんこう

2010年01月28日 | 日記
鮟鱇の口ばかりなり流しもと(虚子)

お店の前に鎮座されておられるあんこう君は北海道からいらしたとか。

ホームページを拝見すると

「暗愚魚」(あんぐうお)と呼ばれていたことが、あんこうの語源とされているらしい。
海底深くに生息し、ほとんど動かずあんこうの提灯につられてきた魚を丸飲み!
食っちゃ寝の生態を上手く表現してますね(笑)

「鮟鱇武士」 口では強いことを言うが、内心は卑怯な武士を罵るたとえ
「あんこうの餌待ち」ぼんやりと口を開いている様。愚純な人のたとえ
「あんこうの待ち食い」何も貢献せずにご馳走だけありつく、怠け者のたとえ

という諺もあるらしく、わが身は怠け者・愚鈍と聞くと耳が傷む(笑)

柳肉(大身)・皮・肝・あご肉(ブリブリ)・ひれ(トモ)・卵巣(ぬの)・胃
これらを総称して「鮟鱇の7つ道具」と呼び、
お野菜と一緒に醤油ベースで煮込まれたお鍋はさっぱりとしていてとても美味しい♪

もみじおろしで頂く「きもさし」や「ともあえ」「煮こごり」などもまた格別♪♪♪

高蛋白低脂肪で皮の部分ゼラチン質に含まれるコラーゲンなど美容効果も絶大♪

江戸時代の『本朝食鑑』にもあんこうの吊るし切りが紹介されているみたい。

まな板の上では割けないし、こんなに見てくれが奇妙な魚を
体全部食べてみちゃおうと一番最初に思いついた人はいったい誰なのか?

その方の直感に感謝♪感激♪