こころ煌くとき[CARPE DIEM」

日々心の煌く時,写真を通して公開していきます。

伊予の穂高連峰

2006年03月26日 16時44分19秒 | 里山遊び
蝶ケ岳から望む穂高連峰は圧巻だ!!数年前の記憶がまだ脳裏に焼き付いて離れない。

私は郷里の山をアルプスに見立てて名前を付けている。これは加藤文太郎の真似をしただけのことであるが、各名峰には遠く及ばないが親しみを持って眺めている。

この写真は三ケ森の稜線の岩場で堂からの稜線を撮ったものだけれどもこの左には鞍瀬の頭、二ノ森、そして石鎚山と続く稜線は冒頭に書いた穂高連峰を連想させるほど迫力に満ちた屏風のような景観を身近に望むことが出来る。

林道が、かなり上まで伸びており、1時間40分程でピークに着くことが出来るため時間を見つけては登っている。

これからはヤマシャクヤクをはじめアケボノツツジ、シャクナゲ等花を楽しむことも出来る。

空木岳

2006年03月25日 17時41分02秒 | 山旅
昨年の夏、中央アルプスを一人縦走した。木曽駒ヶ岳を前日に登頂し、早々に宝剣山荘に宿泊。

早朝4時の出発で弁当をザックに詰め小屋の外に出ると、昨日と同様霧が深く立ち込めていた。宝剣岳を注意深く登り極楽平へ辿り着いた頃には霧も晴れていた。

今回は欲張って花の名所、三ノ沢岳まで足をのばし、木曽殿山荘を目指した。三ノ沢岳(2846m)、島田娘(2858m)、濁沢大峰(2724m)、檜尾岳(2728m)、熊沢岳(2778m)、東川岳(2671m)、宝剣岳(2931m)を入れると2500mを越える7座のピークを踏むことになった。

さすがに東川岳を越える頃には歩き始めて10時間が経過しており足が重くなっていた。けれども男らしい山肌を持つ空木岳を眼前に見て疲れが吹き飛んでしまった。その感動を写真に撮りました。

里山遊び(大ノ森)

2006年03月22日 17時14分41秒 | 里山遊び
里山遊び大ノ森。里山遊びの面白さは地形図を読みながら目的地に到達することにある。登山道のはっきりしない里山は、地形図を読み違えるととんでもないところに行ってしまう。

それは地元の人たちが歩き回っていることから踏み跡が多いと言うことだ。大ノ森と聞いてピンと来る人はかなりの山を経験している人だと思う。

写真には二ノ森が見えている。900m程の山だけれども、ピークに到達するのにかなりの時間を要する。

50m間隔で目印を付けながら地形図とコンパスを頼りに登って行くが、この山は渓流もある。そして、結果的に、この渓流を攻めて行くことになる。最後はピーク目指しての直登だった。

そして余り見ることのない角度からの二ノ森を遠望して下山することになった。

魔のクリヤ谷

2006年03月21日 06時26分30秒 | 山旅
前日の興奮が冷めないまま、朝日を求めて午前4時に小屋を出発した。今回の山行はラッキーだった。ガスに包まれることもなく、始終好天気に恵まれ、槍ケ岳の後方からのぼる朝日を見ることが出来た。

独り占めの山頂を後に、写真の急勾配を下ることになった。クリヤ谷だ、誰も下っている様子がない。踏み後を外さないように慎重に下る。岩綾地帯は一歩足を踏み外せばそのまま谷底へ一直線!!

暫く行くと登山道もはっきりとなり、笠ケ岳を何度も振り返りながら稜線を下った。誰もいない稜線歩きにうっかりスピードを上げすぎ、予定時間より早く雷鳥岩に到着した。

ここで慎重になればよかったが、単独行の悪い面が出て、そのまま長い樹林帯の中へ突入してしまった。ここからが非常に長かった。

北アルプスの絶景

2006年03月20日 06時49分31秒 | 山旅
下を向いて只ひたすら歩を進める内、笠ケ岳山荘が見え隠れしてきた。人間って偉い者だ!!(自画自賛)50cmでも歩を進めれば目的のものに近づく。

山荘に近づくにつれ岩だらけの登りとなった。登山道らしきものは見あたらず、只上へ上へと自分を鼓舞する。そして頂上直下に立つ笠ケ岳山荘に到着。

登り初めて9時間が過ぎようとしていた。初めての単独行で前日からのドライブの疲れもあって暫く小屋の外で座り込んでしまった。

けれども幸運に恵まれた!!素晴らしい360度の景色。身体の疲れとは裏腹にいつの間にか宿泊手続を済ませた私は、500ml缶のビールを片手に山頂を目指していた。

翌日の下山道を確認するつもりではあったが山頂で1時間ばかり夕焼けの穂高連峰に見入ってしまった。

そしてこの気持ちを誰かに伝えたくて携帯電話を相手の都合も判らないままかけている自分がそこにあった。

写真は薬師岳方面を写したもので翌年、立山から薬師を目指すことになる。

憧れの笠ケ岳

2006年03月19日 06時10分28秒 | 山旅
左に穂高の屏風の様な山並みを見ながら笠ケ岳を目指して歩を進めているが、なかなか近づいてこない。

最短距離を登ってきたとはいえ、登山開始から8時間近くなっている。いつの間にか遠くで騒いでいたと思われる登山者に追いつかれている。

何時も競争では負けるのが嫌いな私の自尊心が頭をもたげてきた。つい先程までのペースを忘れてしまった。

一気に心肺機能に負担を強いたのか身体から力が抜けていくのを感じる。次々と年配の女性登山グループに追い越されていく。

この時の悔しさは今も胸に残って離れない。早く登るのが登山の目的ではないはずなのに気持ちの何処か一隅にカスの如く残っている。もっと山に登らなければ!!

抜戸岳

2006年03月18日 09時07分31秒 | 山旅
稜線に出ると眼前に笠ケ岳の雄姿が飛び込んでくる。その大きさに圧倒されながら360度のパノラマ風景を楽しむ。苦しさを乗り越えてこそ味わえるものだ。

抜戸岳方面から数名のグループがワイワイ・ガヤガヤと喋りながらやって来る。かなりの登山者が笠ケ岳を目指している。

殆どの登山者は鏡平山荘を経由して写真の稜線を登り、下山に笠新道を使うことが山小屋に到着して判明。

屹立の槍ケ岳

2006年03月17日 06時41分05秒 | 山旅
花に囲まれた杓子平を進む内、身体から余計な力を抜いた歩行が体力維持に繋がることを身体が身に付けていることに気が付いた。

それは只ひたすら抜戸岳(2813m)に向かって歩を進める内、いつの間にか稜線に出ていたことだった。今までの辛さはどこにいってしまったのかと不思議に思うほど身体の消耗は感じられなかった。

一定のペースをつかみそれを維持して行く大切さを感じた山行となった。ふと後を振り返ると写真の槍ケ岳が1年前とは違った顔を見せている。

「播隆上人が笠ケ岳の頂から槍ケ岳を望んで、その開山を決意した」と言われる槍ケ岳を遠望出来至福の時を過ごすことが出来た。

しかし翌日の下山が更なる試練を自分に与えることとなる。

別天地杓子平

2006年03月16日 07時05分57秒 | 山旅
単独行は危険だと言われる。たしかに事故等に会えば救助される確立は低くなるのは事実だ。

しかしその分地形図に親しみ読図能力を磨くと共に、気象変化には敏感に対処する能力を身に付けることに努力を惜しまない。

グループ登山の楽しみは単独行では味わえないものがあるが、ややもすると人に頼る傾向にあることもゆがめない事実だ!!登山の楽しみは綿密な計画に始まって、それに向かってのトレーニング等を行った後の登頂にあるものと思っている。

この写真を撮った時の感動はピークに達した時よりも大きかったと記憶している。それ程、私にとってはきつい登りだった。だから花の咲く杓子平が別天地に思えたものだった。

登山の醍醐味を味わえる一瞬だ!!

果てしない登り

2006年03月15日 07時03分01秒 | 山旅
樹林帯ではあるが、勾配が急なためか背後に迫る屏風のような穂高が始終眺められる。しかし、同じ所を繰り返し登るような錯覚に陥るほど急な登りが続く。

最初にペースを上げすぎたのか少しばててきた。数時間が過ぎる頃、疲労のため頻繁に休憩を取るようになってしまった。

ふと気が付くと後方から20キロ以上のザックを背負った登山者、さらにその後方に中年の女性と見られる登山者がジグザグ道を登ってきている。

此方の疲労度も手伝って余り時間をかけずに追い越されてしまった。単独行でのペース配分の難しさを経験した。

しかし、何時かは!!との思いで一歩一歩、歩を進める内、昨年登った槍が突然見えてきた。この感動は今も鮮明に脳裏に焼き付いている。

笠新道で喘ぐ

2006年03月14日 14時01分11秒 | 山旅
新穂高温泉の手前にある無料駐車場に車を駐車して、逸る気持ちを抑えて温泉に着くと、そこには沢山の登山者であふれていた。

けれども橋を渡って双六方面への登山者は少なく道幅6m位の林道を暫く一人で登ることになった。初めての単独行のためか少しペースが上がっていたのか先行する登山者数名に追いつき追い越してしまった。

地形図をこまめに読みながら平坦に近い登山道を進むと、途中に笠ケ岳と書かれた案内板を見つけた。

地形図からかなりの急登が予想されることから、休憩を取ることにしてパンとお菓子を食べていると、先程追い越してきた数名の登山者が追いついてきた、しかし誰も立ち止まろうとしないし、そのまま直進して通り過ぎてしまった。

その内の一人が「どちらまで」と聞くので「笠新道を登って笠まで」と応えると「すごいですね」との回答が返って来た。

その言葉の持つ意味を後で充分思い知らされることとなる。しかしこの写真のとおりバックには穂高が悠然と聳えていて萎える気持ちを支えてくれる。

笠ケ岳単独行の記憶

2006年03月13日 20時00分26秒 | 山旅
作家新田次郎の山岳小説に魅せられて、既刊小説を読破した中で「槍ケ岳開山」が最初の驚きであった。

この小説を読むきっかけとなったのは、やはり槍ケ岳への登頂願望からだった。この小説を読む前に単独行で知られる加藤文太郎の「単独行」を繰り返し読み、登山機会を待っていた頃だった。

そしてこの山岳小説を読み終えた年の夏、グループと共に表銀座から槍ケ岳登頂を果たし、次の山を考えている中で自然と、小説の中に出てくる笠ケ岳再興の部分での描写から笠ケ岳と決まった。

それも単独行と決めていた。翌年の夏、心配する家族を飛騨高山に残して、一人、新穂高温泉から最初の単独行を行った。

その時の平湯温泉から朝焼けの笠ケ岳です。懐かしく思い出して投稿しました。

風穴の凍結

2006年03月12日 04時30分48秒 | 野歩き
皿ケ嶺の登山道には殆ど雪は見られなかったけれど、沢にはまだ残雪があり、氷結していて、油断をすると滑落しそうなところが何カ所かあった。

条件の厳しい山ほど人間はその厳しさに対応して、それを乗り切ることが出来るけれども、行きなれた山ほど油断ができて一歩を間違ってしまう。今回も装備の点で失敗してしまった。

アイゼンを忘れていたのだ!!まだ3月、ぽかぽか陽気に気もゆるんでしまっている自分を思い知らされる結果となってしまった。

山では結果オーライは通用しない。写真のように風穴では氷結していて高齢者の方が転んで尻餅をついていた。さぞお尻が痛かっただろう。

他山の石としたい!!

皿ケ嶺の巨木

2006年03月11日 06時21分04秒 | 野歩き
冬山以外、春、夏、秋、の季節、山を登っているときは、クマザサやその他の植物に視線を遮られて木の全体の姿を見ることが出来ないことが多いと思います。

写真のとおり冬から春にかけての山はよけいな物が無く木の持つ質量をそのままに伝えてくれます。ここは皿ケ嶺、この木の場所を言い当てられる方はコメントを下さい。ミズナラ(ブナ科)です。

何気なく通過している登山道にも素晴らしい木はあります。

皿ケ嶺の巨岩

2006年03月10日 07時42分26秒 | 野歩き
昨日上林峠経由で皿ケ嶺に登った。上林峠北側の登山道は数カ所崩壊しているが何とか通過できる。

しかし残雪で慎重な足運びが求められる。上林峠からの階段を無心で登って、一息つくと気持ちのよい道が続く、竜神平へは向かわず鳥のさえずりを聞きながら直進、まだ芽吹きには遠く変化のない道を下りにかかると写真の巨岩が目に付く。

どの山に行っても何処かで奇岩、巨岩に会う。これも野遊びの楽しみの一つ。これからも紹介して行きたいと思います。

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