こんにちわ〜
いよいよ 師走に入りました。でもね、12月と聞いても寒さもそんなに感じま
せんし年末の忙(せわ)しなさもありません。
天気の予報では週末には寒さが来ます、と宣言に近い意地悪な予報がありましたね。
皆さん、いよいよか‥と思っていらっしゃるでしょうか。
冬…到来と聞くと何となく肩に力が入るようですが、思うに11月の中頃でした
か風の強い日がありました。覚えていらっしゃるでしょうか。私は、この記事
を書く時に そうそう と思い出しましたが 早い話が 木枯らし一号。
あのときに天気予報を見ていたら 各地 大荒れの天気でした。これは木枯らし一
号でしょうね。となにやら他人事みたいな気象庁の説明でしたが、聞いていた
私は、そうか、毎日毎日暖かくて ついお座なりになっていた冬支度をせにやぁ
ならんバイ(笑)と昔の事を想いましたが先程の通り 冬支度とは 何ぞや?
問われる子どもたち から嘲笑の眼差しを受けています。
私らの(ら が付いてますから複数形、読者の皆さんそのつもりでも…)
子ども時分は、(この時分とは今ではほとんど聞きませんが頃と同意でしょう
か)特に大人の動きと言いますか、何をしていたのか 全然知りませんでした。
まぁ 子どもらしく 無邪気に遊んで テレビ見て、腹減った、喉かわいた、足かゆ
い、眠たい…とまぁそこら辺の犬猫と変わらなかったでしょうね。
ですからこの師走の頃は…今思いだそうとしても真っ白けのけ(笑)
中で少し覚えているのは、餅つき かな。ウチは田舎の農家でしたので、餅は
自前、そうです、お餅に使うのは米とは少し違って餅米 と呼んでいました。
具体的には通常の飯米というお米は、餅米ほど粘り気がありません。
餅米の品種として羽二重餅というのが昔から続いているようですね。
この品種改良が出来ていないのか どうかわかりませんが、私の知る稚拙な記憶
では ズ〜と同じように思います。この餅米とは、お餅が伸び〜る為に 粘っこい
品種にしているんですね。伸びなかったら お餅じゃぁないですよ〜とボヤく
皆さん、お餅は餅米という特殊な品種なのであります。
見た目は普通のお米よりも背が高いのが特長ですね。ですから刈り取る前に台
風なんかが来ると穂に実が詰まっている重さと背の高さが災いして倒れてしま
いやすいのです。それでもお餅はお祭りや成人式、七五三、年末年始などに欠
かせない一品でしたので、コケる(倒れる)のを覚悟で植えているウチがありました。
もちろん 餅米を買うことも出来ましたが、餅米は普通のお米よりも高くて
農家のウチでは やっぱりウチのお餅はウチで作ろう と自尊心みたいなものが
あったのでしょうか。
とにかく 私らが餅つきを体験した世代であるのですが、ウチは木の𦥑(うす)
を使っていたのを思い出します。餅は、前夜から水に浸けて柔らかくしたのを
蒸すのです。それを𦥑に入れて杵(きね)で突きますが、いきなりペッタンペッタンとはやりません。
まず 親父が杵で蒸し上がった餅米‥まだ米粒ですから杵でこねて 粘土状態
にするのですね。ここはオヤジの腕の見せ所(笑)
米粒のままの餅米を練ることで全体があの餅状態になります。そうなれば
いよいよ 私の出番。杵を握ると エイヤサァ ドッコイショ ♪ドッコイショ♪
ペッタン♪ポッタン♪。
あの突き立てのお餅を 小さくちぎってお澄ましの中には入れひと煮立ちさせた
のを ハフハフ言いながら食べるのって 美味しかったな。
お餅は お飾りさんとして人間のグーくらいの大きさと両手で、丸を作ったくら
いの大きさとを重ねて お供えしました。
まず 火の神さんとしてレンジ当たり、神さん棚、水の神さんとして台所
金庫‥あったんかなぁ?座敷のところ、あと勉強できるように 机の上(笑)
あ、そうそう二重に重ねたのを鏡もちと呼んでいましたが、もうひとつ、上に
ミカンかな、置きましたよ。
まぁ、縁起物ですね。今はホームセンターに行くと小さな鏡もちが売ってます
ね。あれでもいいんでしょうけど、手作りのゴワゴワしたのもがっちりしてい
て ああ…お正月やなぁと思えるのでいいんじゃぁないでしょうか。
でも、まだお正月までひと月。ちょっと気が早かったかな。
昔は迎春 のしきたりや準備がいっぱいあって面倒だったかも知れませんが
振り返ると良き時代でしたね。