おはようございます。
秋晴れといいますか、 残暑のような暑さが続くようです。
日中の気温も三十度を超えるそうです。ただし夜になると気温もぐっとさがるそうで
秋は夜からやって来る、ですかね。
スーパーの散策をしていまして 気になったこと、まぁ驚いたといったほうがいいでしょうか。
それは、食品売り場で見かけたのですが、売り場のなんでもないところに 出入り口があります。
あれは商品の品出しや惣菜を売り場に出すのに使う店員さん(もう死語かな)専用の出入りのようです。
いつだったか 私がその出入り付近にいた時に白い帽子を被ったスタッフさんが入って来ました。
その人は、 手ぶら だったと思うのですが、まず頭を下げるのです。誰に向かって?まさか私じゃありませんよ。
だって私は出入りのそばでしたが、スタッフさんとは方向が全然反対でしたしスタッフさんもこっちとは違う
どちらかというと誰もいない店内の正面を向いてお辞儀をされたと思うんですね。
う〜ん 摩訶不思議な動作。
だいたいスタッフさんでも品出しをしている人はそれをするのに必死でお客さんには見向きもしない
無我の境地のようです。たぶん、制限時間までに与えられた品出しの量が半端じゃぁないんでしょうね。
だからお客さんにいちいち頭を下げたり愛想笑いしていたら品出しのノルマがこなせなくて店長に叱られるんでしょうか。
兎に角 品出しのスタッフさんは えらく忙しそうにしています。一方 何の用かわからんスタッフさんは
店内に入るなり 頭を下げました。 ほほぅ 私は近代的なスーパーで珍しい光景をみて 他はどうなんだろう
としばらく そこら辺を徘徊しながら様子と見てえいますと、居ましたねぇ。
今度はお肉の皿を片手に持ちながら 一歩店内に入ったところで ペコリ。お辞儀というより
日課でやる首の頸椎の運動をするのがたまたま 出入りと重なったような具合でしたね。
う〜イマイチわからんなぁ‥‥ もうひとりくらいここを通ったらわかるかも 検証するにはもう一人くらいは
材料が欲しいなぁと 思っていますと、さっきのスタッフさん。戻っていくのも手ぶら。ああ、あんた何か用事があった
にせよ引っ込むのに手ぶらはないでしょう。
品出しでてんてこ舞いしてる先輩に 何か空箱でも持って帰りましょうか、と声を掛けるのは
ひとりはチームのためにチームは、ひとりのために という日本の団結力を示す合言葉でしょう。
それも昨今始まったことではなくて 千数百年前、既に聖徳太子が 和を以て貴しとなす と論された有り難い
お言葉から為っているのですね。
ちょっと横路に逸れましたが最初のスタッフさん 出ていく時に くるりと店内の方を向いたかと思うと
さっきのように頭を下げて退出。これって一体全体 何なんでしょうか?
私が思うに 店内のお客さんに敬愛の意味を込めてお辞儀をするよう店長からの お達し‥指導、協力かな。
これを命令にすると難しい人権問題やハラスメントに発展するやも知れませんよ。
もし そうなったら大変ですよ。
あのスーパーはスタッフにお辞儀をするよう強要してる、拒んだスタッフやお辞儀の角度が足りないと
店長から厳しい叱咤があったんだって。
それに捌いた魚のアラを捨てたんですって。魚のアラはビニールに入れて一袋百円で売る決まりを守らなかったで
減給になっただとか揚げ足取るような些細な事をマスコミから可笑しく煽られて売り上げ激減。
そうなると 社長がお詫びの記者会見。
記者: どうして出入り口から入る時にスタッフにお辞儀を強要したんですか!
社長: いやぁ あれはお客様、店内に対して心より勤めます、という自己発生からです。決して強要をしていません。
記者: ホントですか。
社長: ホントのホントです
記者: そうかなぁ‥‥お辞儀をしなかったとお客から指摘があって 慌てて店長がそのスタッフに注意をした
と聞いてますがねぇ
社長: え、お客様からですか?
記者: ええ、何でも六十半ばのヒマそうにブラブラしてた無精髭でシワのあるだらし無い格好の男のお客から聞きました
けど‥‥
社長: ああ、おの人ですか、あれなら店長から報告を受けています。
記者: どんな人物ですか?
社長: それにつきましては店長より申し上げます。
店長: いやぁホント 変なお客様ですよ。
記者: 変とはどんな変なのですか
店長: それが朝の開店時間から居座っていましてトイレに30分居るのはザラ、
買い物をするわけでもなく店内をウロウロブラブラして オネェちゃん値札間違ってるだとか
ここの床 ベコベコしてるとか 冷やかすし腹が減ったら試食品をつまみ食いするし
サービスのお茶や水を何杯でも飲むし帰りにそのお茶を持参のポットに入れて帰ろうとして
注意したことありました。
記者: ほぅ そら厄介なオジンですねぇ。営業妨害で訴えたらどうですか!
社長: それでも帰りには当店の賞味期限切れの半値のお弁当を買ってくれますので
訴えるのはどうか と思います。
記者: そんな甘いこと言ってるから 行くとこのないオジンがつけ上がるんですよ。
社長: ち、ちょっと待って下さい。おたくらはコッチがヘマをしたらこれ幸いに記事にするつもりなんでしょ。
記者: バレましたか(笑)
社長: とにかくそんなわけで 得体の知れないオジン‥イエ お客様の申されたことは全く根拠のない事でございます。
記者: そうですか‥‥いっぺんそのオジンに出て来て貰いましょうかね。
(小声で)おい、店長 例のオジン ちゃんと手を打ってるよなぁ。
ええ そんなこともあるかと手を打っておきました。
そうか、それじゃ大丈夫だな。
社長: 証言としてご本人様は出て来られるんですか?
記者: 確か ヒマやからどこでも行くと言うてたけど‥
(小声で)〇〇記者さん 例のオジンは今朝になって そんなの知らんと拒否してきましたよ。
なんじゃと!これはスーパー側の裏工作だな。クソー
社長: 何かそちらで手違いでもありましたかな(微笑)
記者: う〜 証言のオジンは来られなくなったそうで今回はこれくらいで質問は終えますワイ(怒)
社長: そうですか。そしたら これで記者会見はお開きですなあ(笑)
店長: 社長 上手いこと始末しましたので今度のボーナス タンマリとお願いします。
社長: わかった、今回は上手く逃れたけど あのオジン、アイツを何とかせいよ。
店長: わかりました。
社長: ところで あのオジンに何をやったんだ?
店長: ええ、弁当に貼る30%引きのシールを3枚やったんですワ。
社長: ほぅ〜、そんなので よく うんと言うたのか。
店長: まぁ、言うこときかんと出入り禁止 と脅したのが効きましたかねえ(笑)
社長: 清濁併せ呑む 寄生虫とも共生しなきゃならんとこもあるなぁ。
私(オジン)クシャ〜ン クシャ〜ン 誰かワシのうわさしとるがなぁ(苦笑)