おはようございます。
台風10号が今までにない停滞しながら迷走を繰り返し、列島に甚大なる被害をもたらしています。
然し 上陸後に少しずつ勢力が衰えてきました。水温の高い海水が台風の唯一の栄養剤のようです。
だからたまに大陸方面に進み海から離れると呆気なく消滅してしまいます。
日本列島は周囲を海に囲まれている為にこのような自然災害を受けやすいのですが良い点は雨が多いので
食糧などの生産に困ることはありません。
世界中には雨が降らなくて生死に関わる問題を長年抱えているの国々がたくさんあります。
どちらにも良い加減にならないところに自然界の遣る瀬無さがあるようですね。
さて前置きが長くなりました。
1970年の大阪万国博覧会に戻りましょう。。。
私ら中学生は、学校から連れて行かれた万国博覧会見学の宿題として思い出に残ったパビリオンをレポートするよう
に言い付けられていました。だからといって真剣にレポートを書くというよりも楽しくあっちこっち廻って遊ぼう。
…とわんぱく盛りのガキだから(笑)当たり前の発想でした。
それで たくさん回るには、空いてるパビリオンがいいんじゃないか! 誰が言い出したか分かりませんが
関西に住む私らは学校から行く前に、近所からツアーを仕立てたり農協や親類、仲良し組などいろんな方法で
何度も何度も万国博覧会に来ていました。 ですから有名なアメリカ館やイギリス、イタリア、ブラジル、
松下館などは見学済でした。同じところは飽きる、というよりも 長蛇の列はもうゴメンでした。
そんなわけで中学生の私ら(班を組んでいました)は広い会場の中を出来るだけ空いているパビリオンを回りました。
その中で 三菱系のパビリオンの門をくぐっって 眼を見張りました。
日本の五十年後の未来は…未来予想図が大きく展示されていたのです。
私を始めみんなは五十年後…と興味津々で見て回ります。記憶に残ってるのは、
一日の労働が4時間、家事は全てロボットが担当、病気の克服で寿命が百歳まで延びているなどありましたが
中で気象コントロール・ロケット隊が台風の上空から薬剤を散布して消滅させる様子が描かれていました。
ここに描かれている驚異の世界は単なる夢物語ではなく近い将来必ず行われるであろう。と同館のパンフレット
には、科学技術の進歩への期待感がひしひしと伝わって来るようでした。
それから私は大きな台風が来るたびに あの台風殲滅作戦を思い出して もうちょっとかなぁ、
早く発明してほしいなぁ。と願っていました。
そして半世紀を過ぎて現在、産学合同チームによって「タイフーン・ショット計画」世紀の研究プロジェクト
が動き出しています。それによります2050年までに台風を自動制御する技術を開発し、被害を軽減させる
取り組みです。壊滅ではなく軽減、まずはそれでも充分ですから あと26年と云わず前倒しで
成果を出して貰いたいものですね。
ちなみに他の予想の労働時間、4時間はまだまだ掛かりそう?病気の克服も先が長そう、家事について
これも進んでそうですが全自動まではまだまだでしょうか。
…ということで当時(1970年)の予想は科学技術の進歩を願い次世代に繋げられるよう公の場に公表して
自らを奮起発奮させようとしたのかも知れません。
これからも先人の努力を尊み科学技術の進歩を信じて見守っていきたいと思います。