おはようございます。
秋らしい快晴が続きます。私は一昨日 大相撲を見に行ってきました。
今ごろ‥?と思う方いらっしゃいますか。大相撲は本場所(十五日間)を奇数月に開催します。
ですがそれだけでは 物足りないのか、或いは日本の国技と自称する手前 相撲を一人でも多くの国民に
知ってもらい為に日夜努力を重ね全国津々浦々巡業をしていく、誠に結構で高崇な理念を持っていらっしゃるのです。
だから 正規の大相撲の本場所とは少し違って 相撲甚句を唄ったり出囃子の太鼓を打ったり、
初っ切り(しょっきり)という相撲の禁じ手を面白おかしくパロディ風に紹介してみたり とあの手この手で
何とか相撲に興味を持って貰えるように と大相撲協会は平身低頭 誠心誠意、鋭意努力している風に見せていました。
地方で行う地方場所は一日限り、9時から開場して3時で終わりの6時間興行。9時開場と言っても入り口は人で
いっぱいでまさに長蛇の列、こっちは切符は持ってるし と二人でコーヒーでも飲んで空くのを待とう と決めて
開場となった体育館‥これも今は アリーナ と呼ぶそうですが、近場で 風見鶏を決め込みました。
私と一緒に連らった友だちとはいわゆる学校連れ(笑)以前にも紹介をしました、学友というやつですが
途中私が職業を幾つも替え路傍の石の如き 転々とした為 疎遠になっていました。それから年月が過ぎ
私も落ち着き ふと鏡を見ると アララ‥紅顔の美少年は何処? 目の前にいる疲れた風の初老然とした
目付きの悪いヤツは‥‥ま、まさか、しばらくの小考の後に思いつきましたよ。
ひょっとして、これは ワシ? ま、まさか‥と鏡の斜交(はすか)いから見ても上から見直しても
こっちの動きについてくる‥ う〜ん 人は長い年月でこうも変わるのか! おっと感心をしている場合じゃないぞ。
人は現実から目を背けても事実は動かない、むしろ事実を受け入れてそれなりに生きていくのが生き方だ。
と何かに書いてあったけど まさか まさかのこの現実(苦笑)
そう言えば彼と二人でよく観に行ったアントニオ猪木は既に故人となっている。これが現実なんだ。
あのアントニオ猪木を観るために あちこちのアリーナ‥いえあの頃は体育館と呼んでいましたね。
プロレスも大相撲とよく似たやり方で全国各地を巡業して回っていました。東京なら 蔵前国技館や品川体育館、
関西では大阪府立体育会館や京都府立体育館などにメインイベントの試合が組まれていました。
通ぶっていた私らはわざわざ大阪府立体育会館めがけて観に行きました。だってタイトルマッチは大相撲で
いうところの本場所ですから試合内容も濃密だし 本気モードタップリですから、少々高くても
見応えがありました。アンドレ・ザ・ジャイアント、タイガー・ジェット・シン、ハルク・ホーガン、
異種格闘技戦も観ましたが猪木が出てくると試合会場の雰囲気が一新されましたね。
それだけアントニオ猪木という選手が醸し出す今で言うオーラはスゴイものでした。
さて大相撲に話しを戻しましょう。私らも昔のプロレス観戦の気分に浸りしながら あれこれと
昔ばなしに花を咲かせました。
まぁプロレスも大相撲も興行ですから お客さんに来てもらってナンボ、本気モードを見せながらも
愛想よくする部分はあります。
私らは土俵から十メートルくらいのところで 方角はやや斜めでした。1段上がった腰が掛けられて良かったのです。
その前の方は平たいところに座るだけ。薄い、ザブトンが一枚。最近あぐらをかくことも無いので何時間も
座るのは苦痛でしょう。せっかく相撲を楽しもうのハズが 足が痛いのでは何のために来たのか
わかりませんよね。
私らの場所は一応指定席でしたが 先ほど話しましたように土俵から斜め方面で見にくいんじゃ
‥と友だちが 違う場所を探し出してくれたのが土俵から三段くらい上がった腰を掛ける場所。
ここは高い分見やすいし横に他の人もいないし 快適 快適 (笑)ここも指定席のようでしたが、
なぜか空いていました。
こんな好位置でありながら‥と思ったのですが売り出す場所の見取り図では イマイチわからないから
空くんですね。 万が一ここを買った人が来たら ああそうですか‥と他へ行けばいいだけのこと。
昔のプロレス観戦で培った観戦マニュアルがここで役に立つとは(笑)
お弁当を食べながら 初っ切を愉しみ 相撲甚句に耳を傾け 小太鼓のバチさばきに感心しているうちに
幕内力士が登場してきました。と実況さながらで解説をしていくと キリがありません。
兎に角 愉しい時間はあっという間に過ぎ去ってしまいます。
3時に打ち出し(終了)とパンフレットにありましたが、ホント 3時、に終わるんですから
大したもんだ、と二人で今日何回目かの感心をしながら帰路につきました。
このなかで見ごたえのあったのは?と訊かれたら どうでしょうか(笑)
普通は横綱の土俵入り、幕内力士の土俵入りかな と思うでしょうか、或いは大関同士の一番か。
でも私は違いました、
取り組みが終わったあとにある 弓取り式。
これは土俵の神様に無事終わったことへの感謝と明日も無事に取れますようにと祈る儀式だそうですが、
最初に弓を廻すのが速い速い 思いっきり廻してるなぁと 見ている皆さん 関心しきりでした。
ネットで探すと大相撲の巡業予定が載っています。お近くに来たら 是非 観戦してみて下さい。
大相撲の醍醐味はテレビでは味わえない相撲取り(力士)が間近で見られることかな。