プリシラさんには・・・ゲイの友人がいる。
一人や二人ではない・・・五、六人・・・いる。
ゲイとは・・・
まぁ、ほとんどの人がわかっているとは思うが・・・
いちよ、説明しておこう!!!!
世間一般的には???「同性愛者」・・・「ホモ」とかいう???
一番仲の良いゲイの友人が・・・とりわけ「ホモ」という言葉を嫌うので
「ゲイ」とプリシラさんは呼んでいる・・・
この「ゲイ」というのは・・・すなわち・・・男性なのに男性が恋愛対象という・・・
理解が出来ないようで理解が出来る・・・んん~
でも、いいじゃんか、「我は男だけど・・・男が好きなんじゃ、女には一切興味がないんじゃー」
いいと思う。プリシラさんはいいと思う。子孫繁栄が・・・とか言われちゃうとそれはそれでまた別の問題になってしまうので・・・ここでじゃあえて言わないが・・・
嫌なのは・・・男性も女性も恋愛対象ですっていう・・・それは、プリシラさんにとっては有り得ない・・・だから、プリシラさんのゲイの友人は・・・男だけど男が好きなんじゃーの人たちで・・・今でも・・・プリシラさんにとっては同性の友人と同じような気持ちで付き合いをしている。
まぁ、今はみんな忙しくてなかなか会う事は出来ないし・・・世間一般から見たら・・・男性なので・・・好きな人がいる時は二人きりで会う事はない。
でもこのゲイの友人たち・・・プリシラさんにとって不思議な存在だったりする。
たまに・・・人と接するのが嫌になり・・・ああ、無人島に行ってしまいたい・・・空を飛んで何処かの山奥に行ってしまいたい・・・なんて衝動に駆られてしまった時・・・何故か会いたくなる。
ああ、人間離れをしているって意味じゃないさーなんていうのかな・・・プリシラさんにとって・・・男性として意識しない、そんでもって女性でもない・・・んん~天使?みたいなマリア様?みたいな存在??不思議な存在??いい存在??
その日も・・・忙しいのにプリシラさんとの待ち合わせに来てくれた。
顔をテカテカさせて?ニコニコして?おしりフリフリで??
ああ、感謝。
「プリシラさんさー元気そうじゃないーどしたのさー」
あまり感情は込められていない言葉・・・
何故ならば・・・ショーウィンドウに映る自分の姿を念入りにチェックしながらの言葉だから
「別にさーなんにもないんだけどさー」
「あーら、そうなの、なんにもないのー」
まだ、チェックしている・・・あなたのその角刈りチックな髪型を何故にそんなにチェックする
「このラメのドレスどう?」
いきなり聞いてきた。真顔だ。角刈りだ。
いや、ラメのドレスじゃないだろう・・・ゴールドに光る普通のロングTシャツだろう
「激しいね、どこで売ってるの?」
「どこだったかしらね~キクチタケオかしらね~」
いや、タケオのゴールドはもっとイカしてる。商店街に売っていたのじゃないのか??
「プリシラさんさーまた男で悩んでるわけー」
座った途端・・・タバコをプカァ~と吸い出した。本人はカッコつけているらしい・・・が出てますよ・・・鼻から煙が・・・。
「あんたさー女だから男がわからないのよー。女に乗り換えればー」
まったくもって適当である。だか、嫌じゃない
こんな感じの会話が・・・延々と2時間・・・続いた
そして・・・
「彼と待ち合わせしてんのーーラブラブーー♡」
と言って・・・まだ何の解決もしていないプリシラさんを残して・・・去って行った・・・。伝票をさりげなく持って・・・去って行った・・・やっぱ・・・男気があるんだよな。割り勘でいいのに。
夢?のような・・・ひと時・・・プリシラさんはカフェで・・・ミルクティをまだ飲んでいた・・・
今日はゲイの友人たちに・・・「イカれた洋服を着せたら日本一いい女!!」と言われているので・・・イカれた洋服を着て・・・帽子を被り、メガネをして、マスクを顎に降ろして・・・んん~ノーメイクだったからね・・・怪しいね!!!
と、帰ろうとしたとき・・・70~80歳くらいのおじいさんが・・・手帳を持ってプリシラさんの所にやって来た・・・。
えっ???何???
「あのー、サインをお願いしていいですか?」
ええ??何???どして???
「えー?いやーそのーえ~~~~???」
「やっぱり、プライベートはダメですか?」
えええ?何?どして?どして?
「はい、すみません・・・」
おじいさんの背中が・・・丸かった・・・。
つうか・・・だーれーにー間違われているっちゅーーーねんっ
似たような経験が・・・たまにあるんだけど・・・誰に間違われているのか知りたいっちゅーねんっ
前にゲイの友人といるときも似た経験があって・・・
「AV、AV、それに決まっているじゃない!!!!」
と一括されたのだが・・・んん~プリシラさんは・・・そんな事思いたくもない・・・
きっと・・・叶姉妹のどちらかに間違われていると・・・信じたい
サインカケヨ~!!