すみません。
一応まだ生きているのです。残念ながら。
世の中が色々と酷すぎて、ブログを更新する気にもならないでいるってぇだけです。
そりゃもうこんな感じ。
Ugh Whatever. - Cheezburger
だー。
ことのついでにお気に入り動画をご紹介しておきましょう。
困った時のyoutube頼み。
おーいでてこーい
星新一は10代の頃ずいぶん読みましたが、一番印象深かった作品をひとつ挙げるとすれば、この『おーい、でてこーい』でございます。
その他に今も強く心に残っている作品をざっと挙げますと、以下の通りになります。
『鏡』
ある男が13日の金曜日に、合わせ鏡を使って小さな悪魔を捕まえる。
悪魔は非力で何もできないが、いくら虐待しても死なない。
それをいいことに、男も、男の妻も、日常の鬱憤ばらしに捕まえた悪魔を虐待し続けるが…。
『最後の地球人』
カップルの間に一人しか子供が生まれなくなった未来。
原因は不明のまま、人類は粛々と滅亡に近づいて行く。
最後に残った2人の男女はアダムとイヴのように暮らし、やがて人類最後の子供を授かり…。
『囚人』
何の罪も犯していないのに収監されている、一人の「囚人」。
塀の外から毎日、彼を狙って、飢えた民衆が押し寄せて来る。
人口爆発によって食糧難が続く世界の救世主ともなりうる彼を狙って…。
『生活維持省』
戦争もなく、渋滞もなく、人口密集もなく、何もかも美しく整った世界。
主人公は今日も相棒と共に仕事に乗り出す。
やがて無邪気な女の子を狙ってレーザー銃を構え…。
『凍った時間』
仕事中の事故のせいで、脳以外はサイボーグの身となった主人公ムント。
彼の身体に奇異のまなざしを向ける社会を避けて、地下でひきこもり生活を続けていた。
ある日異変に気づいて地上に出てみると…。
『冬の蝶』
全てが電化された未来都市で、猿をペットに快適な生活を営む夫婦。
真冬のある日、突然大停電が起き、暖房も衣料も温かい飲み物も供給されなくなる。
人々は寒さの中でなすすべもなく息絶えていき、翌朝…。
などなど。
こう振り返ってみるとディストピアものが多いなあ。
昔は、ディストピアってのはお話の中だけのものでございました。少なくとも、そうであってほしいと思っておりました。ところが気がつけばオーウェルの『1984』そのままの世界を生きようとしているではございませんか。なんじゃあこりゃあ。
↓最近よく読んでいるブログさん。正直、タイトルとトップの絵には尻込みしましたが、内容はごく真面目です。
村野瀬玲奈の秘書課広報室
最後にこれも星新一作品から、せめてもの慰めに、ほっこりするものをひとつ。
アニメーションも独特で、なかなかの味わいです。
星新一 ショートショート 海
一応まだ生きているのです。残念ながら。
世の中が色々と酷すぎて、ブログを更新する気にもならないでいるってぇだけです。
そりゃもうこんな感じ。
Ugh Whatever. - Cheezburger
だー。
ことのついでにお気に入り動画をご紹介しておきましょう。
困った時のyoutube頼み。
おーいでてこーい
星新一は10代の頃ずいぶん読みましたが、一番印象深かった作品をひとつ挙げるとすれば、この『おーい、でてこーい』でございます。
その他に今も強く心に残っている作品をざっと挙げますと、以下の通りになります。
『鏡』
ある男が13日の金曜日に、合わせ鏡を使って小さな悪魔を捕まえる。
悪魔は非力で何もできないが、いくら虐待しても死なない。
それをいいことに、男も、男の妻も、日常の鬱憤ばらしに捕まえた悪魔を虐待し続けるが…。
『最後の地球人』
カップルの間に一人しか子供が生まれなくなった未来。
原因は不明のまま、人類は粛々と滅亡に近づいて行く。
最後に残った2人の男女はアダムとイヴのように暮らし、やがて人類最後の子供を授かり…。
『囚人』
何の罪も犯していないのに収監されている、一人の「囚人」。
塀の外から毎日、彼を狙って、飢えた民衆が押し寄せて来る。
人口爆発によって食糧難が続く世界の救世主ともなりうる彼を狙って…。
『生活維持省』
戦争もなく、渋滞もなく、人口密集もなく、何もかも美しく整った世界。
主人公は今日も相棒と共に仕事に乗り出す。
やがて無邪気な女の子を狙ってレーザー銃を構え…。
『凍った時間』
仕事中の事故のせいで、脳以外はサイボーグの身となった主人公ムント。
彼の身体に奇異のまなざしを向ける社会を避けて、地下でひきこもり生活を続けていた。
ある日異変に気づいて地上に出てみると…。
『冬の蝶』
全てが電化された未来都市で、猿をペットに快適な生活を営む夫婦。
真冬のある日、突然大停電が起き、暖房も衣料も温かい飲み物も供給されなくなる。
人々は寒さの中でなすすべもなく息絶えていき、翌朝…。
などなど。
こう振り返ってみるとディストピアものが多いなあ。
昔は、ディストピアってのはお話の中だけのものでございました。少なくとも、そうであってほしいと思っておりました。ところが気がつけばオーウェルの『1984』そのままの世界を生きようとしているではございませんか。なんじゃあこりゃあ。
↓最近よく読んでいるブログさん。正直、タイトルとトップの絵には尻込みしましたが、内容はごく真面目です。
村野瀬玲奈の秘書課広報室
最後にこれも星新一作品から、せめてもの慰めに、ほっこりするものをひとつ。
アニメーションも独特で、なかなかの味わいです。
星新一 ショートショート 海
中学のころに友達が貸してくれた「ありふれた手法」以来星新一にはまってしまい。
特に「ボッコちゃん」のショートショートは何度も読み返しています。
星新一の悪魔とかつんとした美人の描写は凄く好きで彼の翻訳した「竹取物語」のかぐや姫はどの本のかぐや姫よりも星新一のものが一番可愛らしいと思っています。
あー、分かります。
この話の悪魔は本当に非力で、虐められるときゅうきゅう言うんですよね。
あたかも人の心に潜む嗜虐性を、あえて刺激するかのような悪魔の造形が実にいい。
私は自分がとりわけ嗜虐的な人間だとは思わないのですが、針を突き刺された悪魔が「なんとひどいことを...」などと言って苦しがるくだりなど、なぜか惹き付けられて繰り返し読んだ記憶があります。
『ボッコちゃん』は印象深い秀作ぞろいで、私も一番読み返した一冊です。真鍋博氏のイラストも印象的でした。(うちにあったのはこちらの方→。http://blog.livedoor.jp/tomatoya_momo-hoshi/archives/cat_849170.html)
星新一は死やカタストロフを描く場合でも、あくまで平易な文体で、淡々と綴って行きますね。
そのためか、そこで起きている出来事の重大さや恐ろしさとは裏腹に、といいますか、その出来事が破滅的であればあるほど、読後には奇妙に静謐な余韻が残る作品が多いような気がします。
星訳・竹取物語があるとは存じませんでした。
ぜひとも見つけて読んでみたいと思います。
折りしもかぐや姫映画が公開されることですし。