放哉忌
2007-04-07 | 忌日
本日は 尾崎放哉の命日でございます。
享年42歳。
咳 を し て も 一 人
ワタクシが放哉の句に出会ったのはたしか高校の教科書でのこと。
「頭を殴られたような衝撃」とはよく使われる比喩でございますが
この一句を目にした時のろを見舞ったのは、頭に釘を打ち込まれたような衝撃でございました。
おかげで、山頭火も斎藤茂吉も頭からふっとんでしまいました。
啄木は残りましたが。
こちらは数年前に制作した、豆本放哉句集。(写真がきたなくて申し訳ございません)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/e9/005bf8d9716ecde43740aa9afc9379d7.jpg)
中はこんな感じでございます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/17/2c2a2f3cf74a512b5590f48984d84531.jpg)
3ツ目綴じというやり方でございまして、真ん中のみ、綴じ糸が見えます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/44/f453bc6e2e64cde9fdbae0a4d93ad37f.jpg)
蟻 が 出 ぬ や う に な っ た 蟻 の 穴
机 の 足 が 一 本 短 い
白 い 子 犬 が ど こ 迄 も 一 疋 つ い て く る
死 に も し な い で 風 邪 を ひ い て い る
あ る 昼 ほ が ら か に 花 が 散 り そ め し
読んでいるとたまらないような心地になります。
蟻 を 殺 す 殺 す 次 か ら 出 て く る
花 が い ろ い ろ 咲 い て み ん な 売 ら れ る
好きな句を挙げて行くときりがございませんので、これにて。
鞠 が は ず ん で 見 え な く な っ て 暮 れ て し ま っ た
享年42歳。
咳 を し て も 一 人
ワタクシが放哉の句に出会ったのはたしか高校の教科書でのこと。
「頭を殴られたような衝撃」とはよく使われる比喩でございますが
この一句を目にした時のろを見舞ったのは、頭に釘を打ち込まれたような衝撃でございました。
おかげで、山頭火も斎藤茂吉も頭からふっとんでしまいました。
啄木は残りましたが。
こちらは数年前に制作した、豆本放哉句集。(写真がきたなくて申し訳ございません)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/e9/005bf8d9716ecde43740aa9afc9379d7.jpg)
中はこんな感じでございます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/17/2c2a2f3cf74a512b5590f48984d84531.jpg)
3ツ目綴じというやり方でございまして、真ん中のみ、綴じ糸が見えます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/44/f453bc6e2e64cde9fdbae0a4d93ad37f.jpg)
蟻 が 出 ぬ や う に な っ た 蟻 の 穴
机 の 足 が 一 本 短 い
白 い 子 犬 が ど こ 迄 も 一 疋 つ い て く る
死 に も し な い で 風 邪 を ひ い て い る
あ る 昼 ほ が ら か に 花 が 散 り そ め し
読んでいるとたまらないような心地になります。
蟻 を 殺 す 殺 す 次 か ら 出 て く る
花 が い ろ い ろ 咲 い て み ん な 売 ら れ る
好きな句を挙げて行くときりがございませんので、これにて。
鞠 が は ず ん で 見 え な く な っ て 暮 れ て し ま っ た
私、最近 川柳に興味持ちまして 趣味の一つに加えるつもりですが・・・
俳句は季語がいる、風景や人の様を詠む 川柳は 自由に心情を詠むと習いました
頭に釘を打ち込まれ ☆五つです!
小中高校を通じて、国語の教科書にはずいぶんお世話になりました。
授業に取り上げない作品も、読み物として楽しめましたし
分厚いのでパラパラマンガも描きがいがありましたし。
教科書で初めて出会った名作というのもございますね。
『山月記』とか。
反対に、教科書に載っていた断片が全然面白くなく
かつ再三読んでも何を言っているのか理解できなかったために
今もって読む気がおこらない作家というのもございますが。
大江健三郎とか。・・・単にのろが馬鹿なのかなあ・・・
豆本は、放哉全集からとりわけ好きな句を抜粋して作りました。
迷って迷って、選ぶの大変でございました。
コレでよしと思っても、一日おいてみると別のがよく思えてきたり。
>俳句は季語がいる、風景や人の様を詠む
折しも、先日の日曜美術館でゲスト氏が
「俳句は風景を描く絵画のようなもの、和歌は心情を歌い上げる音楽のようなもの」と言っておられました。
川柳はその両域をカバーするフレキシブルな文芸といった所でしょうか。
何でも題材になりますし、生活が楽しくなりそうですね。
良句ができたらぜひ公開なさってくださいまし。
ちなみに、古典のなかではワタクシはこれが好きです。
そのあした 橋の欄干 傷だらけ
はい、五条大橋です笑。