【IWJブログ・特別寄稿】パレスチナからのか細い声~パレスチナに通い続ける女性フォトジャーナリストからの報告(写真家・高橋美香) | IWJ Independent Web Journal
2002年、イスラエル軍の侵攻があったとき、イマードはまだ働き盛りの35歳だった。この地区のファタハのまとめ役だった彼は、このときイスラエル軍兵士に連行され、壮絶な拷問を受けた。それ以来、徐々に体調を崩すようになり、私が彼に会った2011年には自分で立つことも、ほとんどしゃべることもできなくなっており、ただ1日中虚ろな目をして部屋の隅に頭を抱えて座り込んでいるだけだった。
それだけでなく、当時12歳だった次男のムハンマドは、イスラエル軍兵士に捕まり、ライフルの銃座で脚を骨折するまで殴られ、8歳だった四男のサリームは太ももを撃たれた。
「でも幸いにも、うちは誰も死ななかった。帰ってこない子どもたちは死んだと聞かされたり、病院にいると聞かされたり。そのたびに、あちこちに銃撃の合間を縫って確認に駆け回った。食料も底を尽くなかで、外に出れば撃たれるから空腹を我慢するしかなく、何カ月も戻ってこなかった夫は死んだものとあきらめかけていた」
ガザの一般市民がイスラエル兵によって狙撃され死亡する様子を捉えた動画(2014年7月20日)
Israeli sniper kills Palestinian civlian looking for his family in Gaza Read more
海外およびパレスチナのボランティアが、ガザ地区の職員とともに生存者を探しています。
道ばたにイスラエル軍の砲撃によって破壊された救急車が放置されています。車内にいた人たちは亡くなったとのことです。
怪我人を運んでいる男たちの姿が映ります。
先頭に緑色のシャツの男性がいます。どう見ても丸腰の一般市民です。
この男性が家族の名を呼びながら歩いている時、イスラエル兵によって狙撃されます。
瓦礫の中に倒れながらも致命傷を負ってはいないようでしたが、仰向けになった無防備な身体にさらに二発の銃弾が撃ち込まれ、男性は絶命します。
もしも東京がパレスチナだったら…(1) - media debugger
図入りでたいへん分かりやすいです。「荒鳩さん」には思わず笑ってしまいましたが。
Children paying a terrible price in Gaza - Washington Post
ワシントンポストが作った視覚的な統計。
国際連合人道問題調整事務所、パレスチナ人権センター、イスラエル軍のデータに基づくもので、毎日更新されていくもののようです。
それぞれの人影にマウスのポインタを乗せると、年齢と、亡くなった(という報告があった)日付が表示されます。
以下、7月23日時点の数字です。
一番上の段がイスラエル側の死者。黒い人影が兵士(32)、グレーの人影(年齢・性別などは不明ということ)が一般市民(3)。
上から二番目の段がパレスチナの戦闘員(87)。そのうち赤い人影はティーンエイジャー(2)。
三段目はパレスチナの一般市民(443)。そのうち76人が女性で、114人が子供たち。
一番下の段は詳細不明の犠牲者(69)。
子供たちというのは、こういう子供たちです。
以下に今回の攻撃で殺された子供たちの画像を掲載しています。閲覧にはご注意ください。
これを「暴力の応酬」という見出しで報じている新聞などもありますけれども、犠牲者の数とその内訳から見て、これは応酬というよりもほぼ一方的な虐殺と呼んだ方がいいのではないかと。
ご存知の通り、この23日、国連の人権理事会はイスラエルの軍事作戦を非難する決議案を採択しました。
賛成29カ国、反対1、棄権17で採択されました。もちろん唯一の反対国はアメリカ様。「積極的平和主義」なるものを掲げる日本は(案の定)棄権。イスラエルに兵器を売っているフランス、ドイツ、イギリスなど欧州諸国も棄権しました。
賛否の内訳は↓こちら。
国連人権理事会イスラエル非難決議採択 日本棄権 - TOPICS - webDICE
安倍首相がイスラエルのネタニヤフ首相とがっちり握手を交わしたのはこの5月のこと。現政権の狙い通りに「武器輸出三原則」が緩和されれば、日本からイスラエルへの兵器の輸出が可能になります。
戦場ジャーナリストが問う「武器輸出三原則」撤廃の行方-「死の商人」化する安倍政権(志葉玲) - 個人 - Yahoo!ニュース
ちなみにワタクシは反ユダヤ主義者でもなければ陰謀論者でもありません。
まあカフカとスピノザとコーエン兄弟が大好きで反ユダヤ主義者だったらびっくりですけど。
と言いますか、パレスチナ占領は正統派ユダヤ教徒からも批判されております。
こんなに。
もうすぐ北風が強くなる 世界に広がる抗議:ガザは毎日爆撃されている、我々はこの犯罪を決して許さない
2002年、イスラエル軍の侵攻があったとき、イマードはまだ働き盛りの35歳だった。この地区のファタハのまとめ役だった彼は、このときイスラエル軍兵士に連行され、壮絶な拷問を受けた。それ以来、徐々に体調を崩すようになり、私が彼に会った2011年には自分で立つことも、ほとんどしゃべることもできなくなっており、ただ1日中虚ろな目をして部屋の隅に頭を抱えて座り込んでいるだけだった。
それだけでなく、当時12歳だった次男のムハンマドは、イスラエル軍兵士に捕まり、ライフルの銃座で脚を骨折するまで殴られ、8歳だった四男のサリームは太ももを撃たれた。
「でも幸いにも、うちは誰も死ななかった。帰ってこない子どもたちは死んだと聞かされたり、病院にいると聞かされたり。そのたびに、あちこちに銃撃の合間を縫って確認に駆け回った。食料も底を尽くなかで、外に出れば撃たれるから空腹を我慢するしかなく、何カ月も戻ってこなかった夫は死んだものとあきらめかけていた」
ガザの一般市民がイスラエル兵によって狙撃され死亡する様子を捉えた動画(2014年7月20日)
Israeli sniper kills Palestinian civlian looking for his family in Gaza Read more
海外およびパレスチナのボランティアが、ガザ地区の職員とともに生存者を探しています。
道ばたにイスラエル軍の砲撃によって破壊された救急車が放置されています。車内にいた人たちは亡くなったとのことです。
怪我人を運んでいる男たちの姿が映ります。
先頭に緑色のシャツの男性がいます。どう見ても丸腰の一般市民です。
この男性が家族の名を呼びながら歩いている時、イスラエル兵によって狙撃されます。
瓦礫の中に倒れながらも致命傷を負ってはいないようでしたが、仰向けになった無防備な身体にさらに二発の銃弾が撃ち込まれ、男性は絶命します。
もしも東京がパレスチナだったら…(1) - media debugger
図入りでたいへん分かりやすいです。「荒鳩さん」には思わず笑ってしまいましたが。
Children paying a terrible price in Gaza - Washington Post
ワシントンポストが作った視覚的な統計。
国際連合人道問題調整事務所、パレスチナ人権センター、イスラエル軍のデータに基づくもので、毎日更新されていくもののようです。
それぞれの人影にマウスのポインタを乗せると、年齢と、亡くなった(という報告があった)日付が表示されます。
以下、7月23日時点の数字です。
一番上の段がイスラエル側の死者。黒い人影が兵士(32)、グレーの人影(年齢・性別などは不明ということ)が一般市民(3)。
上から二番目の段がパレスチナの戦闘員(87)。そのうち赤い人影はティーンエイジャー(2)。
三段目はパレスチナの一般市民(443)。そのうち76人が女性で、114人が子供たち。
一番下の段は詳細不明の犠牲者(69)。
子供たちというのは、こういう子供たちです。
以下に今回の攻撃で殺された子供たちの画像を掲載しています。閲覧にはご注意ください。
これを「暴力の応酬」という見出しで報じている新聞などもありますけれども、犠牲者の数とその内訳から見て、これは応酬というよりもほぼ一方的な虐殺と呼んだ方がいいのではないかと。
ご存知の通り、この23日、国連の人権理事会はイスラエルの軍事作戦を非難する決議案を採択しました。
賛成29カ国、反対1、棄権17で採択されました。もちろん唯一の反対国はアメリカ様。「積極的平和主義」なるものを掲げる日本は(案の定)棄権。イスラエルに兵器を売っているフランス、ドイツ、イギリスなど欧州諸国も棄権しました。
賛否の内訳は↓こちら。
国連人権理事会イスラエル非難決議採択 日本棄権 - TOPICS - webDICE
安倍首相がイスラエルのネタニヤフ首相とがっちり握手を交わしたのはこの5月のこと。現政権の狙い通りに「武器輸出三原則」が緩和されれば、日本からイスラエルへの兵器の輸出が可能になります。
戦場ジャーナリストが問う「武器輸出三原則」撤廃の行方-「死の商人」化する安倍政権(志葉玲) - 個人 - Yahoo!ニュース
ちなみにワタクシは反ユダヤ主義者でもなければ陰謀論者でもありません。
まあカフカとスピノザとコーエン兄弟が大好きで反ユダヤ主義者だったらびっくりですけど。
と言いますか、パレスチナ占領は正統派ユダヤ教徒からも批判されております。
こんなに。
もうすぐ北風が強くなる 世界に広がる抗議:ガザは毎日爆撃されている、我々はこの犯罪を決して許さない
イスラエル軍のガザ攻撃、どんな理由があろうと多くの人々、罪のない子供たちが犠牲になっている時点で、正当化などできないと思います。
こういう状況を、見て見ぬ振りをしている政治家の方々の思考は理解できません・・・。
我が国のニュースの報道の在り方では何が伝わりましょう?
昨夜は夫と二人で関連する特集も見ましたが、何とも歯ぎしりがでるような内容でした。
仕事柄為替の口座で読むニュースは、これは国益ともいえる為替の変動につながるニュースでもありますから、踏み込んだ数字等も出ますので私にはそれが何よりの頼りですが、世界の感心事は幅広くにわたり、紛争だけでも至る所で起きている現状だと、同じ所がいつまでも報道されるとも限りません。
一度壊された建物、失われた尊い命と生活の場。
元には戻れないような悲しみと怒りが、報道の文字が消えていく中でも増え続けるのかと思うと、、、、。
おっしゃる通り、何であれ、無辜の子供たちの上に爆弾を落とす言い訳にはならないと思います。
ネタニヤフ首相は「ハマスが市民を盾にしている」と言いましたが、ならばイスラエル軍はガザ市民を盾とすら思っていないのではないでしょうか。一般市民がいて当然の市場や、病院や、避難所である学校までも、はばかることなく爆撃しているのですから。
国連の非難決議案の採択で、棄権した国が17もあったことは悲しいかぎりです。
パレスチナの迫害は今に始まったことではありませんが、今この重要なタイミングで、イスラエルに対して制裁はおろか非難すらしないのであれば、それは「パレスチナの子供が殺されても、我々は構わない」と宣言しているに等しいです。
菜菜様、いらっさいませ。
「歯ぎしりがでるような内容」とは、ご心痛お察しします。
不勉強なワタクシは報道について詳しく比較はできませんけれども、従来の大手メディアの報道に少なからず手落ちや偏りがあることは、現地入りしたフリージャーナリストや、ネットメディアにおける報道などからも伺うことができます。
【ガザ侵攻現場ルポ】イスラエル軍、国連の学校の避難民を攻撃ー散乱する肉片、立ちこめる血の匂い
http://bylines.news.yahoo.co.jp/shivarei/20140731-00037856/
【ウィンザー通信] ガザの「封鎖解除しろ」「占領をやめろ」そして「殺すな」と、世界はイスラエルに訴えなければいけない
(報道するラジオ 7/25『パレスチナ情勢 ~ガザの人たち~』文字起こし)
http://blog.goo.ne.jp/mayumilehr/e/634cd2eb82d84d41241c06c89b321d4a
またtwitter上には「○人死亡」、「どこそこを攻撃」といった数字や言葉には現れない、悲惨さ、悲しみ、怒り、そして地獄絵図のような光景が溢れています。そして時には、殺した子供の数を自慢しているようなイスラエル狙撃兵のツイートや、「市民が1000人くらい死んだってたいした数じゃない、騒ぐな」といった醜悪な言説も。
こういうものは日本の大手メディアでは取り上げないのではないかと思います。新聞やTVは、流血や死者の姿を、まるでひた隠しにするかのように決して映しません。
【穂高健一ワールド】 それでも死体の写真報道はするべきですーオピニオン
http://www.hodaka-kenich.com/Journalist/2011/05/10044401.php
それに、ことあるごとに御飯をおごってもらっているせいか、現政権に頭が上がらないらしい大手報道各社の偉いさんたちが「自衛を口実とした武力行使」に強く異を唱えるような報道を発信できるかどうかは、甚だ疑問です。
世界各地の都市で行われているイスラエルの攻撃に反対するデモや、兵役が義務であるイスラエルにおいて良心的兵役拒否を貫いている若者たちの存在は、僅かなりとも希望の光ではあります。
失われた命はもう戻っては来ないわけですが...。
子供達の悲惨な死をグロと言うわけでは無くそういう物に耐性が無く精神に来てしまう方もいるという事です。また同じ様に事故で亡くされた方など
状況は違えど他人事には思えず、食事にも影響が出たり、夢にも出たりする人はいます。
まぁ、管理人さんがそういうスタイルでしたら不快に感じた人はここに二度と来る事も見る事もないでしょう。
私も二度ときませんのでさようなら
もう読んではいらっしゃらないと思いますが、ご報告まで。