沖縄気象台は23日、那覇市首里の末吉公園内のヒカンザクラ(標本木)が満開を迎えたと発表しました。平年より12日、昨年より14日早くなっています。
ヒカンザクラ1-標本木2013/1/24
ヒカンザクラ2-標本木2013/1/24
ヒカンザクラ3-標本木2013/1/24
ヒカンザクラ4-標本木2013/1/24
ヒカンザクラ5-標本木2013/1/24
ヒカンザクラ6-玉城朝薫生誕300年記念碑2013/1/24
……気象庁では、全国の気象官署で統一した基準により、うめ・さくらの開花した日、かえで・いちょうが紅(黄)葉した日などの植物季節観測や、うぐいす・あぶらぜみの鳴き声を初めて聞いた日、つばめ・ほたるを初めて見た日などの動物季節観測を行っています。観測された結果は、季節の遅れ進みや、気候の違いなど総合的な気象状況の推移を把握するのに用いられる他、新聞やテレビなどにより生活情報のひとつとして利用されています。(気象庁ホーム>気象統計情報)
「さくらの開花日と満開日」気象庁ホームページより(抜粋)
さくらの開花日とは、標本木で5~6輪以上の花が開いた状態となった最初の日をいいます。満開日とは、標本木で約80%以上のつぼみが開いた状態となった最初の日をいいます。(沖縄県のヒカンザクラの標本木は、那覇市首里末吉公園の花見橋近くにあります)。観測の対象は主にそめいよしのです。そめいよしのが生育しない地域では、ひかんざくら、えぞやまざくらを観測します。ひかんざくらの開花は沖縄地方・奄美地方で1月中旬頃に始まります。ひかんざくらの満開は沖縄地方・奄美地方で1月終わりから2月上旬頃に始まります。
「サクラ - Wikipedia」より(抜粋)
ソメイヨシノでは、開花期間は、満開から一週間程度です。ソメイヨシノはクローンであるために、株ごとのばらつきも小さく、一斉に咲きます。開花期は種により、また地域によるばらつきも大きいのです。日本においては1月、沖縄のカンヒザクラを皮切りに、カンザクラが2月頃、ヤマザクラが3月下旬、ソメイヨシノが4月上旬、ヤエザクラが4月中旬くらいに見頃を迎え、カスミザクラは5月上旬くらいまで花を咲かせます。北海道では7月頃まで咲くものもあります。
サクラは花芽を作ると葉で休眠ホルモンを作り休眠します。一定の寒さに置かれることによって休眠が打破され、その後暖かくなり始めると開花を迎えます。この工程は一般的には冬から春にかけて行われることが多いのですが、秋に何らかの影響で葉がなくなった場合休眠ホルモンが足りず、寒い日を2-3日経てその後小春日和になるとこの条件を満たしてしまい狂い咲きが起きます。
サクラが以前に比べ若干早く咲く現象……温暖化の影響が見られ、また、都市部で開花が早まることはヒートアイランド現象も少なからず影響しています。
九州では桜前線が、普通とは逆に南下する例も現れました。これは、冬が暖かすぎると休眠打破が起こりにくいため、暖かい九州南部では開花が遅れるのだと考えられます。これらは季節学的な自然環境の変化を端的に表す指標にもなっています。
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