※ちょっと長くてちょっとディープです。
名鉄津島線青塚駅付近の民家の玄関先です。
おそらくJRの警報機だと思いますが、正規ルートの払下げ品だそうで配線をすれば赤色灯も点滅するらしいです。なかなかの鉄ちゃんハウスです。
岐阜市の金公園に保存されている元名鉄600V線のモ510型です。
柵の外に延びる線路は、イベント等で綱引き大会などをやる時にここまで引き出されるそうです。ちなみに反対側の運転台にはプーさんのぬいぐるみが座ってます。
大正生まれの車です。朝ラッシュは3重連で運行し、データイムは重連を基本に揖斐線直通の急行に使用されていました。
懸垂式は上野動物園が最古ですが、跨座式ではこの名鉄モノレール線が最古です。
東京モノレールの基礎となり、大阪・北九州・那覇などとは軌道の構造物が違います。
国宝級の価値があると思われますが、今年の12/28付けで廃止(営業運転は12/27まで28日午前0時をもって施設の使用停止(廃止)となります)です。
老朽化もありますが、もったいないです。
画像はありませんが、明治村には国宝級(鉄道記念物など)がアホほど転がってます。
5号御料車・6号御料車・蒸気動車キハ6401は鉄道記念物に指定されています。
他には旧尾西鉄道1号蒸気機関車・旧東海道線六郷川橋梁もありますが、一番の目玉は12号SLです。
12号SLはイギリスのシャープ・スチュアート社製で、日本で最初の鉄道新橋~横浜間の開業から2年後に日本へやってきました。
ようは鉄道開業時に走っていたカマの仲間の生き残りになります。現在12号はボイラの老朽化により新品に載せ換えていますが、元のボイラはちゃんと保存展示されています。
名鉄犬山検車区内には日本で唯一の分岐器があります。
三枝分岐(さんしぶんぎ)です。
一点から3方向へ分岐します。分岐角は8番だったと思います。
狭い敷地を有効活用するために設置したそうで、ほんとかどうか知りませんが全国の鉄道会社から見学に来るらしいですよ。
もう現役はないですよね?
懐かしい腕木式信号機です。色灯式に変更する時に廃棄されるのを駅員の働きかけによって駅前に保存されたそうです。
ちなみに太多線は名古屋~岐阜~美濃太田間が線路支障等で不通になった場合に、高山線の特急ひだが中央線・太多線経由で迂回運転をするそうです。
なお、多治見と美濃太田でスイッチバックするので美濃太田から先の編成の向きは通常通りとなります。
昔々JR東海の社長が現相談役の須田寛氏だった頃、徐々に国鉄型も置換えが始まってきました。
廃車されたあとも一部の車両は美濃太田の車両所の奥でシートを被され、定期的にシートを外して換気をしたりしてそれはそれは大切に保管されてきました。
しかし、時代は変わり氏が会長・相談役へと退くと、現体制では貴重な保存車もただのお荷物となってしまいました。
この日初めて見ましたがあまりの無残な姿に驚きました。
どれも貴重な車両なのに・・・。
ちなみに保管車両は、381系トップ編成4両・103系先頭車1両・165系3両・キハ35系1両・キハ58系2両・キハ82系先頭車1両・キロ?181系(四国色)1両・オハ46形3両です。
シートを被っている車両はキハ82系セット他諸々だったと思います。
豊田市の鞍ヶ池公園に保存されている旧名岐鉄道の高性能(当時としては)特急専用車800系です。
旧性能車であるAL車の800系がなぜここで保存されているかと言うと、名古屋市営地下鉄鶴舞線と相互乗り入れをしている豊田線の開業前の軌道試験をした編成だからです。
名鉄の800系と言うと、日車製作の両運転台の800形(810形)が頭に浮かびますが、ここの800系はMc(800形)-Tc(2300形)の編成を組む片運転台仕様です。
ちなみに前述の両運転台仕様の800形は、日車豊川工場に名岐鉄道時代のダークグリーン塗装で新幹線0系の先頭車と共に保存されています。
JRA中京競馬場のメインスタンド横に、7000形3両が保存されています。
元7027Fの3両でパノラマビフェとしてカフェを営業していますが、7027は運転台を見学することができ、ミュージックホーンも鳴らすことができるらしいです。
中間車にカウンターがあり、両先頭車の座席は現役時代のままなので飲食等休憩スペースになっています。
名鉄瀬戸線は栄町へ乗り入れる前は、堀川から土居下まで名古屋城の外堀の中を走っていました。中坊の時に、廃線跡調査でこっそり堀の中へ下りたりもしましたが、堀の中は一部を除いて全て立入り禁止です。
堀川駅跡(画像上)は今でもホーム跡が残っており、名鉄の用地杭も刺さってます。堀川の次の本町駅には、おそらく当時日本で唯一のガントレットポイントがありました。
ガントレットとは、複線分の用地が確保できない場所を、分機器を設けずに単線の幅で4本のレールを通す敷設方法です。そのせいで、本町~堀川間は複線のくせに1個列車しか入れず、実質単線運転となっていました。
また、本町橋の下には、架線を吊っていた碍子の取付け跡も残っています。
お堀区間で一番賑わったいた大津町駅跡(画像下)には駅へ下りる階段が残っています。
大津町を出ると土居下方にはLRT並みの90度カーブがありました、
なお、このお堀区間は今でも名鉄の資産のようです。
LRTなら交差点などでたまに見かける平面クロス、鉄道では唯一じゃないでしょうか?
名鉄築港線名電築港(信)にある名古屋臨海鉄道との平面クロスです。
タタンタタンとジョイントを刻んできた列車は、ここだけタタタンと刻みます。
名鉄の新車は、日車豊川を出ると笠寺で名古屋臨海に引継がれ、名電築港で名鉄線に入り大江で引渡されます。名電築港は名鉄の車両の入口であり、名鉄の車両の墓場でもあります。最近は1000形が5000系へのリサイクルのために解体されましたが、今は7003Fがご臨終されているので、まもなく成仏されることでしょう。
次は武豊線関連で、まずは半田駅跨線橋(画像上)です。
1910年製でJRでは現役最古の跨線橋です。また、傍らには時代を感じさせるランプ小屋もあります。
半田駅の北側には、C11も保存されていて半田市鉄道資料館(画像中)に隣接しています。ただし、資料館の開館は第一・第三の日曜のみだったと思います。
武豊線の終点武豊駅から、南へ線路沿いを行くと旧武豊港までの廃線跡になっていて、左にカーブし緩やかに坂を下ると信号交差点に出ます。その交差点の南東角に日本で唯一の二線式転車台(画像下)が屋根付きで保存されています。貨車用の転車台なのに「回転ポッポ台」と言う愛称が付いています。鼠先輩か?
山の中にポツンと佇む廃墟のような構造物、知る人ぞ知る幻の駅です。
名鉄知多新線の内海延伸時に開業予定だった小野浦駅の基礎です。
線路は山の中を走り集落からは少し離れていたために、内海延伸時は周辺整備が遅れていたので開業も見送られ、構造物だけが残り現在に至ります。
駅の構造は知多新線内の他駅と同じく、本線に待避線を設けるようになっています。
構造物の立ち入りは特に規制されている様子もなく、線路用地(画像下)まで入ることもできます。線路用地まで立ち入る場合、線路に近づきすぎるとえらい勢いでタイホーンを鳴らされる場合があります。
この先この構造物が陽の目を見ることは永久にないでしょう。
岡崎市の南公園には3両の保存車があります。
HSST03形とD51と元名鉄400形です。
HSST03形は1987年に開催された岡崎葵博で180mの展示走行を行っていました。
自分はこの展示走行に乗りに行きました。
元名鉄400形は名鉄初の連接車ですが、この車両は木造の単コロを改造して連接構造にしています。昔は車内の見学もできましたが、現在は車内の立ち入りは禁止されておりコーンが立てられ車両に近づくことはできません。原因は老朽化だと思いますが、もしかすると数年後には解体される可能性もあります。
400形はイギリスE・E(イングリッシュ・エレクトロニック)社の制御機器を採用していて、現存する保存車の中で唯一の存在です。
岡崎繫がりで廃線跡を。
名鉄旧西尾線のうち、復活区間の岡崎(明大寺町)~福岡町間です。
旧西尾線は岡崎から旧西尾までの路線でしたが、一旦廃止になったあと明大寺町~福岡町間を復活して岡崎市内線とし大樹寺~福岡町間で運転していました。
明大寺町交差点(画像最上)には電車通りという表示があり、画像奥(歩道橋の下の通り)が電車通りです。
その道をず~っと進むこと約3km、JR岡崎駅に着きます。(写真中上)
ここから先はバス専用道(画像中・中下)になるので基本進入禁止ですが、ケッタや人なら通ることはできます。ただ、道幅がバス1台パツンパツンなのですれ違うときはどこかで避けなければいけません。途中所々に待避所があり、バス同士はそこやバス停で行き合いします。
終点福岡町は転回場があります。(画像最下)
バスはここで転回して大樹寺行きになります。
ここから先の廃線跡は、約1キロ先で突然途切れて調査不能になり目下調査中の状態です。
最後は名鉄爆笑ネタです。
名鉄の高性能通勤型車両3500形・3700形・3100形には、1000系並みのLED車内表示器が装備されています。
この表示器は、文字表示以外に速度に応じてドットアニメーションの車両が左から進んでくるスピードメーターも表示されます。
このLEDメーターには2つのちょっとした遊び心が入っています。
1つ目は112km/h以上出すと登場する幻の乗客です。
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なかなかお茶目です。
もう一つは、営業最高速度120km/hを出すと、レールのLEDの流れ方がアホほど速くなります。
120km/hで流れるレールは1000系でも見れますが、幻の乗客は3500形・3700形・3100形のみでしか見れません。
※3500系はランカーブ上1000形等の特急車と同じS編成に分類されますが、快急以下の種別で運転する場合は7000形などのSR車のA編成のランカーブに沿って運転されるはずなので、最高速度は110km/h(ちなみに最高速度100km/hの6000系(6R)もA編成のランカーブに乗せて運転しています)になります。なので、通常は特急以上の運用に就かない限り流れるレールも幻の乗客も見ることはできません。が、本線の特急がさり気なく128km/h(認可最高速度は120km/h)で走るぐらいなので、結構頻繁に見ることはできます。
以上長くなりましたが鉄ネタ第1弾を終わります。
第2弾へつづく?