つれ:「案の定と言うべきか、多選禁止条例を作った首長さんが自らの禁を破って多選に乗り出す例が出てきてるねぇ」
ズレ:「事ほど左様に権力の座は手放し難い蜜の甘さや止められない止まらないカッパえびせんってこった」
つれ:「必ずしも多選が悪い訳じゃないてぇ少数意見が多選批判ブームに掻き消されたのも今は昔、人の噂も七十五日てなもんかねぇ」
ズレ:「とにかく流行となれば見境なくなるのが日本人の習い性だけに、今度は多選禁止が昔日の流行語大賞の如く忘却の彼方に追いやられるんだろうよ」
つれ:「大統領任期を厳格に定めてる一神教の諸外国と違って、解釈で集団自衛を解禁しちまうが如く事情が変わったとあっさり条例を反故にするのも八百万の神々を戴く日本人の無節操な融通性ならではってことかぃ」
ズレ:「多選の是非や如何てぇ本質をおざなりにしてブームに乗った人気取りだろうと、一度決めたからには少なくとも一期は間をあけて次の選挙で捲土重来を期すのが信頼される政治家の通すべきスジってもんだぜ」
つれ:「政治家の徳目なんて自縛こそとうの昔に断ち切られてるだろうに・・」