つれズレ愚抄

つれ：「毎度お馴染みの揚げ足取りとはいえ、この期に及んで首相補佐官を槍玉にあげてる暇なんかないんじゃないかぃ」

ズレ：「安保法制を屠るには衆院与党の分裂工作しかないてぇ時に時間稼ぎの個人攻撃に興じてるようじゃ、逆に反発心で敵の結束を固めるだけだしよ」

つれ：「事ここに至ればむしろ褒め殺しで持ち上げつつ、軽々には発動できないような言質をしこたま引き出しとくのが現実的な折衝術ってもんだよねぇ」

ズレ：「何しろ元が胡乱な解釈だけに集団自衛の範疇も十人十色で他国の内紛でも発動し得るなんてトンデモ見解まで出るに及んじゃ、せめてその辺の線引きはキッチリ型にハメといた方がよさそうだぜ」

つれ：「６０日ルールで衆院に戻るのが暗黙の了解になってるけど、意表を衝いてたっぷり注文を付けてから参院で可決しちまうてな手もあるかもよ」

ズレ：「そういうことなら集団自衛発動の際には首相・閣僚・高級官僚経験者の相当数が必ず観戦文官として最前線に同行することてな付帯決議の一項を加えれば、相応の抑止力にはなるんじゃねぇか」

つれ：「自分が戦場に出る訳じゃなしと他人事で法案を作った官僚や政治家が文字通り矢面に立つってことになりゃ、自ずから本質の審議にも身が入るだろうからねぇ・・」