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グローリー/明日への行進 

2015-08-02 21:37:58 | 活弁見聞録

つれ:「日本の社会科教科書レベルだと南北戦争の奴隷解放から公民権法の権利回復で人種差別が制度的に解消されたてぇ理解になるものの、近頃のアメリカで起こった一連の事件を見ればアフリカ系大統領を戴く世になっても未だに人種差別がなくなってないのは明らかだけに歴史ものとはいえ実にライブ感溢れる作品になってるよねぇ。
 ストーリーとしては1965年にアラバマで起きたいわゆる血の日曜日事件の前後に焦点を絞った展開で、アメリカ国民なら当然顛末は先刻ご承知でしょてなノリで説明シーンを割愛してるせいか100分の短尺ながら重量密度は大きく、現在の小道具類への置き換えをイメージすればそのまま最近の騒動のドキュメンタリーにも見えるくらいだよ。
 果たしてこの作品も影響したのか旧南軍諸州では黒人差別の象徴ともなりかねない南部連合旗を撤去するのしないのてぇ話が出てるそうだけど、アメリカ合衆国に限らず世界中で人種・宗教・文化等々への差別感情を抜本的に克服する手立てを見出せるかどうかが人類平和共存の一番のキモなんだろうねぇ」

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