goo

大らか手当

2008-03-06 07:58:14 | 日々是戯言
つれ:「部下手当で10万から30万を支給するたぁ、世の中には豪儀な会社もあったもんだねぇ」

ズレ:「冠婚葬祭やらノミュニケーションやら上司は何かと物入りなんだし、世知辛い昨今には珍しい粋な計らいじゃねぇか」

つれ:「口座を分けるとかで流用し難くして本来の目的に使わせようって辺りはさすが営利企業、しっかりしてるよねぇ」

ズレ:「何かと目の敵にされた公務員の各種珍妙な手当も、やりようによっちゃ世間のモチベーションや景気を刺激する効果があったかもしれねぇぜ」

つれ:「羽振りのいい会社がどんな手当を積もうと営業方針だけど、税金をお手盛りの手当にしてちゃマズいだろうに」

ズレ:「どれほど必要か分からないハコモノに比べりゃ大した額でもなし、むしろ率先垂範で民間にも妙な手当を推奨する方が大らかな世の中にもなろうてぇもんよ」

つれ:「無理から飲み会に駆り出される部下には上司手当でも支給しろってのかぃ・・」
goo | コメント ( 0 ) | トラックバック ( 0 )

膾の後

2008-03-05 19:38:54 | 日々是戯言
つれ:「薬害エイズ当時の厚生省担当課長さんの有罪が確定したんだねぇ」

ズレ:「判決に当たって、その後の薬害肝炎とかの顛末も心証に影響したんじゃねぇか」

つれ:「同じ事件の裁判で帝京大ルートでは無罪・ミドリ十字ルートでは有罪ってのもビミョーな感じだよねぇ」

ズレ:「被害者の救済には万全を期すとしても、結果が明らかになってから当時の不作為を断罪するのは後出しジャンケン的な面はあらぁな」

つれ:「個人情報保護への過剰反応みたいに、予見できない怪しげなもんは何でも取り敢えず規制しちまえってな対応にもなりそうだしねぇ」

ズレ:「衝突事件を受けて自衛隊の報告は内局を通さずに即官邸に上げるように改めるってのも、一見ごもっともながらそれだけシビリアンコントロールは手薄になるってもんだしよ」

つれ:「羮に懲りて膾を吹いてもまだ足りず、刺身を焼いたり味噌汁に氷を浮かべたりじゃ味覚音痴になっちまうよねぇ・・」

 
goo | コメント ( 0 ) | トラックバック ( 0 )

権力回し

2008-03-04 20:06:35 | 日々是戯言
つれ:「ロシアの大統領選はプーチンさんの描いた絵のとおりになったねぇ」

ズレ:「大統領職は子飼の腹心に譲って自分は首相就任で実権を握るたぁ、裏で操る院政ってよりは表で差配する摂政のようだわな」

つれ:「一応民主的な手続きを経つつあからさまに権力を温存する手際には、同じ専制国家でもソ連時代は中国さんや北朝鮮さんの宗主国とも目された一日の長はあるかもねぇ」

ズレ:「かつて世界を二分した強国の地位を復権するには、多少強引な選挙だろうと形振り構っちゃいられないんだろうよ」

つれ:「指名制や世襲制よりは民主的っちゃぁ民主的だしねぇ」

ズレ:「日本だって首相経験者が蔵相なったり親子総理が出たりだし、民主主義の旗頭アメリカさんにしてからが大統領親子がいたり大統領夫人が大統領になるかもしれなかったりで、権力はタライ回しにするのが体制を問わず政治の要諦なんじゃねぇか」

つれ:「パスを回して人民大衆には触らせないってことかぃ・・」

 
goo | コメント ( 0 ) | トラックバック ( 0 )

レトロ列車

2008-03-03 14:12:03 | 日々是戯言
つれ:「JRさんの3月ダイヤ改正で寝台列車が激減したんだってさ」

ズレ:「郷愁を誘われるファンには根強い人気があるようでも、採算性の点じゃ合理化すべき過去のお荷物なんだろうよ」

つれ:「何事もスピード化で、夜行列車とか寝台列車とかどことなくロマンの漂う風物がなくなるってなぁ寂しい話だけどねぇ」

ズレ:「そういう単語の響きに心動かされること自体が、既にスピード化についていけないレトロ世代ってことなんじゃねぇか」

つれ:「近頃は若い衆にも鉄男だ鉄子って鉄道ファンが増えてるみたいだし、あながち感傷に浸るのは年寄りばかりとも限らないんじゃないかぃ」

ズレ:「今時鉄道ヲタクってのもいかがなもんかと周りが面白がってるだけってとこもありそうだし、一部マニアの購買力に斟酌するほど今時の経済は心優しかねぇやな」

つれ:「となるとオタクなファンの盛り上がりもなさそうな郵便屋さんあたりは性急に合理化が進みそうだねぇ」

ズレ:「郵便屋さんなんて言葉自体が既にレトロなようだぜ・・」
goo | コメント ( 0 ) | トラックバック ( 0 )

エリザベス:ゴールデン・エイジ

2008-03-01 18:43:09 | 活弁見聞録
ズレ:「エリザベス1世の初期を描いた前作の続編で今度はスペイン無敵艦隊を下してイギリスが世界帝国にのし上がる時期が題材だけに、同じ主演女優さんの女王としての堂々たる成長ぶりの表現は正に圧巻、国母としての威厳や魅力には圧倒されらぁな。
 映画としての多少の脚色はあっても概ね歴史を忠実に再現して、当時の欧州事情からすれば辺境の小島に英国国教てな異端の宗派を掲げて海賊稼業で細々と生計を立てつつ新大陸での権益も狙っていたイングランドと誅罰の大義名分でそれを呑み込もうと圧力を掛けるカトリックの最強海洋国家イスパニアてぇ時代の雰囲気もヒタヒタと伝わってくる按配だぜ。
 同じく辺境の小島で当時最強の大陸国家蒙古の来襲を神風に救われた日本と重なる部分もあり、こちらは日本でいえば戦国時代後半の話で、問わず語りに共に今でも世襲の君主を戴く英国と日本のその後の変遷に思いを至すようじゃねぇか」
goo | コメント ( 0 ) | トラックバック ( 0 )
   次ページ »