つれ:「犯罪者側の登場人物の際立ったキャラクターが織りなす息が詰まるような緊迫感と狂言回し的に登場する保安官の哲学的な修辞の取り合わせが物語の奥行きを構成して、さすがアカデミー受賞作品と唸らせられるようだよ。
邦題のノーカントリーって語感だけだともう一つニュアンスが伝わってこない印象で、原題のNo Country for Old Men ってことになると近頃の日本の社会状況でもいかにもと大きく頷ける内容なんだから、原題そのままか或いはもっと日本語に意訳したタイトルにした方がよかったんじゃないかと余計なお節介もしたくなるけどさ。
原作の時代設定からベトナム戦争の影がちらほらと窺え、イラク戦争を経て古き善き時代は更に一段と遠ざかるかもしれず、ただ消え去るのみの老兵は昔日の感慨に耽っているうちに人生のタイム・オーバーが訪れるものの、これからの世代は No Country for All Menなんてぇことになりゃしないかってな杞憂も踏まえると、或いは敢えてノーカントリーだけにした邦題のお考えの深さってもんにもまた唸らせられるねぇ」
邦題のノーカントリーって語感だけだともう一つニュアンスが伝わってこない印象で、原題のNo Country for Old Men ってことになると近頃の日本の社会状況でもいかにもと大きく頷ける内容なんだから、原題そのままか或いはもっと日本語に意訳したタイトルにした方がよかったんじゃないかと余計なお節介もしたくなるけどさ。
原作の時代設定からベトナム戦争の影がちらほらと窺え、イラク戦争を経て古き善き時代は更に一段と遠ざかるかもしれず、ただ消え去るのみの老兵は昔日の感慨に耽っているうちに人生のタイム・オーバーが訪れるものの、これからの世代は No Country for All Menなんてぇことになりゃしないかってな杞憂も踏まえると、或いは敢えてノーカントリーだけにした邦題のお考えの深さってもんにもまた唸らせられるねぇ」