智弁和歌山前監督 高嶋仁の目
(20日、第104回全国高校野球選手権大会準決勝 下関国際8-2近江)
「近江」は山田陽翔君が、いっぱいいっぱいでしたね。序盤から、彼らしいボールの勢い、切れがなかったように思います。
準々決勝までの4試合で500球以上を投げています。肩の疲れもあるでしょうが、それ以上に下半身に粘りが感じられませんでした。準々決勝で右足をつったようですし、その影響もあったんでしょう。それでも、中盤まで試合をつくったのですから、やっぱり素晴らしい投手です。
結果的に、山田君以外の投手を育て切れなかった。準優勝した選抜大会後に、多賀章仁監督が課題として話していましたが、その通りになってしまいました。4イニングぐらいを安心して任せられる投手が出てきませんでした。
これだけ夏の暑さが厳しくなる中、1人の投手で勝ち上がっていくのは、もう無理です。やっぱり複数投手を育てないと、甲子園では勝てない。それも大阪桐蔭や仙台育英のように、同じレベルの投手が、3人も4人もいたら言うことありません。
智弁和歌山は昔から、そういう方針でやってきました。レベルは高くありませんでしたがね。もう、この流れは止められんでしょう。
(20日、第104回全国高校野球選手権大会準決勝 下関国際8-2近江)
「近江」は山田陽翔君が、いっぱいいっぱいでしたね。序盤から、彼らしいボールの勢い、切れがなかったように思います。
準々決勝までの4試合で500球以上を投げています。肩の疲れもあるでしょうが、それ以上に下半身に粘りが感じられませんでした。準々決勝で右足をつったようですし、その影響もあったんでしょう。それでも、中盤まで試合をつくったのですから、やっぱり素晴らしい投手です。
結果的に、山田君以外の投手を育て切れなかった。準優勝した選抜大会後に、多賀章仁監督が課題として話していましたが、その通りになってしまいました。4イニングぐらいを安心して任せられる投手が出てきませんでした。
これだけ夏の暑さが厳しくなる中、1人の投手で勝ち上がっていくのは、もう無理です。やっぱり複数投手を育てないと、甲子園では勝てない。それも大阪桐蔭や仙台育英のように、同じレベルの投手が、3人も4人もいたら言うことありません。
智弁和歌山は昔から、そういう方針でやってきました。レベルは高くありませんでしたがね。もう、この流れは止められんでしょう。
(前・智弁和歌山監督)