東近江市出身の洋画家「野口謙蔵」(1901~1944年)のアトリエを利用した展示施設「野口謙蔵記念館」(東近江市綺田町442)が今月末で休館し、展示品を撤去する。7~8月に内装を改修し、10月からは主にレンタルアトリエとして営業する。
野口謙蔵記念館HP
↑写真:中日新聞より
野口は旧蒲生郡桜川村綺田に生まれ、東京芸術大の前身にあたる東京美術学校に入学し、黒田清輝や和田英作などに師事して主に洋画を学んだ。卒業後は地元に戻って身近な情景を描き、帝展で3度の特選に輝いた。
このアトリエは1933年(昭和8年)に建てられ、野口が亡くなるまでの11年間使っていた。2001年に東近江市の施設として開館した。
↑写真:中日新聞より
改修工事ではエアコンや床、トイレ、シャワー設備などを整備し、作家が制作しつつ滞在できるようにする。工事に伴い、施設で展示している野口の絵画やスケッチ、手紙などの複製、野口が洋画を制作している様子を再現した人形などは東近江市内の中路融人記念館に移される。
土日と祝日開館のため、6月末までに入館可能な日は24日と25日。10:00~16:30。
入館料は一般200円、高校・大学生150円、小中学生100円。
<中日新聞より>