琵琶湖周航の歌誕生100周年をきっかけに始まり、今年で6回目となるコンサート「びわ湖音楽祭」が7月7日(日)、近江八幡市の市文化会館で開かれる。
歌手の加藤登紀子さんがプロデュースし、6番までの歌に登場する地名に沿って滋賀県内各地で開催してきたが、今回で最後。滋賀県内出身の歌手、西川貴教さんもゲスト出演し、花を添える。
音楽祭は2017年に始まり、これまで大津、高島、長浜、彦根の各市で開いてきた。今年は6番の「西国十番 長命寺」にちなんで長命寺のある近江八幡市で開催する。
近江兄弟社高校吹奏楽部やあかね児童合唱団、日本よし笛協会が出演し、西川さんと加藤さんもそれぞれ楽曲を披露する。加藤さんは西川さんと会うのが初めてといい「イナズマロックを開催するほどの郷土愛を持っている。古里への思いを熱く語ってもらいたい」と期待した。最後は、出演者全員で「琵琶湖周航の歌」を歌う。
加藤さんは曽祖父が守山市出身で、小学生のころに近江舞子の水泳場で泳いだ経験があるなど、滋賀に愛着を抱いて育ったという。1971年に琵琶湖周航の歌をカバーし、一躍世に広めた。「大正時代を生きた若者のまっすぐな気持ちが込められた歌。客席も一緒になって大合唱してもらいたい」と話した。
実行委の中谷満代表(相愛大教授、滋賀音楽振興会会長)は「次世代の子どもたちに歌を引き継いで欲しい」と期待を込めた。
チケットは全席指定で6千円。販売は5月13日からで、オンラインや近江八幡市文化会館で取り扱う。
問い合わせ: 実行委事務局=080(3841)4252、メール=2024info@biwakoshuko100.com
開催に向けた協賛も募っている。協賛金4千円でオリジナルピンズを贈呈する。ピンズは、琵琶湖固有種のイケチョウガイの真珠が付いたカイツブリのデザイン。3万円の協賛で、歴代のピンズ6種セット(限定20セット)を贈る。
問い合わせ:メール=k21akemi@gmail.com
<中日新聞より>