子どもたちに戦争について学んでもらおうと、かつて東近江市にあった陸軍の飛行場をめぐるツアーが開かれた。
このツアーは22日、東近江市の滋賀県平和祈念館が地元の「陸軍八日市飛行場」について知ってもらおうと開いたもので、小中学生などおよそ20人が参加した。
このツアーは22日、東近江市の滋賀県平和祈念館が地元の「陸軍八日市飛行場」について知ってもらおうと開いたもので、小中学生などおよそ20人が参加した。
↑写真:NHK大津より
「八日市飛行場」は、およそ100年前につくられた旧陸軍の飛行場で、戦闘機の発着に使われていたが、今は住宅地などになっている。
ツアーでは、まず飛行場の門柱が移築されている「冲原神社」を訪ね、当時の戦闘機のパイロットが搭乗前に神社で安全を祈願していたことが紹介された。
↑写真:NHK大津より
そのあと、「掩体壕」と呼ばれる軍用機を攻撃から守るためにつくられたいわゆるシェルターのような施設を見学した。
「掩体壕」は、横幅25m、高さ5〜6mほどのコンクリート製で、担当者は「当時、資源が足りず、屋根には石を混ぜるなど工夫していたことが分かる」と説明していた。
参加した小学4年生の女子児童は「戦跡を見て、日本が今、平和なことに感謝したいと思いました」と話していた。
滋賀県平和祈念館の川副順平さんは「戦争を知らない世代に記憶を引き継ぎ、平和を考えるきっかけにしてほしい」と話していた。
滋賀県平和祈念館
東近江市下中野町431
<NHK大津より>