2022年の聖徳太子薨去(こうきょ)1400年を前に、東近江地域のゆかりの社寺を訪れた団体客に提供するランチメニュー「聖徳太子近江韓流膳」が完成した。
聖徳太子と渡来人の交流や、地域の伝統食との融和がテーマで、12月22日に東近江市内で試食会があった。2021年3月6、7日に予定されている寺社ツアーで初めて提供される。
聖徳太子と渡来人の交流や、地域の伝統食との融和がテーマで、12月22日に東近江市内で試食会があった。2021年3月6、7日に予定されている寺社ツアーで初めて提供される。
↑写真:中日新聞より
地域に根付く聖徳太子の文化を観光資源に活用しようと、東近江市や愛荘町、多賀町の公立博物館などで結成された任意団体「鈴鹿山麓混成博物館」が企画。
滋賀県安土城考古博物館(近江八幡市)の元副館長大沼芳幸氏が監修し、「ファームキッチン野菜花」(東近江市小倉町)で調理を担当する山本弘子さんがメニューを考案した。
地元産食材を使った全15品。聖徳太子建立の百済寺に伝わる酢ゴボウなどに唐辛子をかけた「惣祈祷(そぎと)料理」や、サトイモ「太子芋」のあんかけ、琵琶湖産スジエビを使った韓国料理のチヂミなどボリューム満点だ。郷土料理の丁子麩(ふ)は洋風のフライにしたり、ジャガイモはカレー風味の味付けにしたりと、「和をもって貴しとなす」の言葉を意識して多彩な食文化を取り入れた。
大沼さんは「聖徳太子の物語を語れる昼ご飯になるよう、無理難題を言って作ってもらった。観光客になるべく長く滞留してもらうには、食事が大きな意味を持つ。持続的に提供できれば」と呼び掛けた。
問い合わせ: 東近江市観光協会=0748(29)3920
<中日新聞より>