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南極観測隊の活動報告会 「西堀榮三郎記念探検の殿堂」(東近江市)

 第64、65次南極地域観測隊に参加した住宅メーカー・ミサワホーム(本社・東京都新宿区)社員によるメディア向けの活動報告が6月19日(水)、「西堀榮三郎記念探検の殿堂」(東近江市横溝町)で開かれた。


 ミサワホームと南極の関わりは、1968年の居住棟の受注からで、以来、昭和基地の新設・メンテナンスを担い、現在は国立極地研究所とJAXA(宇宙航空研究開発機構)の3者共同で移動基地の研究を行っている。同社社員の参加は、1975年の第17次からで、計20人、延べ28人。西堀榮三郎は、同社総合研究所の理事を務め、南極建築のアドバイザーとして関わった。

 報告会では、第64次観測隊で越冬を含めて2022年12月下旬~23年2月1日滞在した熊倉聡泰さん(54)、3回目の参加となった63次観測隊で23年11月上旬~24年2月下旬の堀川秀昭さん(51)の2人が登壇した。
 この中で熊倉さんは、猛烈な吹雪が起こるブリザードを紹介。施設と施設の間にはロープがつながれ、そこに命綱をつけて必ず複数で移動し、風速が強ければ「外出禁止」が出る。
 厳しい環境下、目標達成のため協力は不可欠で、西堀語録にある「みんなでやろう 前向きに」を挙げ、「仲間との協力の大切さを伝えたい」と語った。

 続いて、堀川さんは、地球の変動を解明するため過去の空気を含んだ氷の柱「アイスコア」を採取する施設建設を報告。欧州のチームは約80万年前の氷を取り出しており、日本はそれよりも古い100万年超を目指している。
 堀川さんは活動を振り返り、「チャンスを逃がすな。まず決断せよ、石橋をたたくのはそれからである」と説く西堀語録「石橋をたたけば渡れない」を挙げた。

 なお、観測隊に参加した社員は、子どもたちに現地の体験を伝える「南極クラス」を開く。

開催日時:                                              (1)7月20日(土) 13:30~15:00
(2)8月17日(土) 13:30~15:00

場所: 西堀榮三郎記念探検の殿堂(東近江市横溝町419)

講師: 熊倉聡泰さん

参加人数: 各日40人

申し込み: 西堀榮三郎記念探検の殿堂ホームページ申込フォームから。                                                     https://e-omi-muse.com/tanken-n/

受付: (1)は7月13日(日)から、(2)は7月20日(日)から。詳細は後日発表する。

<記事・写真: 滋賀報知新聞より>

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