「パリパラリンピック、競泳の男子50m自由形、視覚障害のクラス」で、滋賀県栗東市出身の木村敬一選手が金メダルを獲得した。
↑写真: BBCニュースより
競泳の全盲のエース、木村選手は50m自由形の予選、全体4位のタイムで決勝に進んだ。
決勝のレースは序盤から複数の選手が激しくトップを争う展開となったが、木村選手は力強い泳ぎで終盤、わずかに抜け出して1位でフィニッシュし、金メダルを獲得した。
↑写真: 産経新聞より
タイムは出場選手の中で唯一の25秒台となる25秒98で自らの持つ日本記録を0秒07更新した。
木村選手は東京大会の100mバタフライに続いて2大会連続の金メダルで、メダルの獲得は4大会連続、通算9個目となった。
木村選手はこの後と、100mバタフライにも出場する予定で、この種目の2連覇にも期待がかかる。
木村選手は「全てがはまらないと自己ベストがなかなか出ないところまできていたが、ウォーミングアップから最後のゴールタッチまで完璧にいった」と振り返った。
木村選手は5大会連続での出場となる「何回出場しても緊張するものはするし、その度合いが下がっていくことはなく、まだまだ自分に闘争心があることがわかって、すごくう嬉しい。最高の観客の前で泳ぐことができてすごく幸せだ」と充実の表情で語った。
木村選手が金メダルを獲得したことについて、滋賀県の三日月知事は「2大会連続の金メダル獲得、日本記録の更新、心よりお祝い申し上げます。向上心を絶やすことなく、自らの泳ぎと向き合い続けてきた木村選手の姿に多くの滋賀県民が勇気づけられて来た。パリの大舞台で、積み重ねてきた努力が実ったことを嬉しく思います。100mバタフライも応援しています」とコメントした。
「木村選手」 2歳の時に病気で視力を失い、小学4年生のときに水泳を始めた。2012年ロンドン大会で銀と銅1個ずつ、2016年リオデジャネイロ大会では銀と銅2個ずつメダルを獲得。2018年から単身アメリカに拠点を移し、東京大会では悲願の金メダルを含む2個のメダルを勝ち取った。(東京ガスのウェブサイトより)
<記事: NHK大津より>