野球部の勇姿伝える 写真が目引く紙面が真骨頂 「滋賀学園高コンピューター部」裏方で野球部を強力にサポート!!
「春の戦い始まる 選抜出場決定!!」――。今春のセンバツに出場する「滋賀学園」の校舎内の廊下に、選手たちが決定を喜ぶ写真がいっぱいに掲載された校内新聞「シガガク通信」が張り出されている。作成したのは「滋賀学園高コンピューター部」。パソコンを駆使して全校生徒に野球部の活躍を伝えている。
シガガク通信の最新号(滋賀学園HPより) https://www.shigagakuen.ed.jp/news/2024/09/id_3552
作成するのは滋賀学園高コンピューター部の部員数人と同部顧問の白木智尋教諭(32)。同部の部員は31人で、2023年にリニューアルされた最先端のコンピューター室で、プログラミングやeスポーツ大会に向けた練習などの活動をしている。野球部のイベントごとに有志の部員が作成も担う形だ。
初めて発行されたのは2024年8月1日。野球部の夏の甲子園出場が決まり、白木教諭が野球部副顧問の吉田優花教諭に「広報を手伝って欲しい」と言われたことがきっかけで、野球部のニュースがメインとなっている。これまで夏の甲子園に向けた激励会や試合結果、センバツ出場決定の歓喜などを伝え、2024年秋の試合結果などを振り返る最新号は第20号となった。
作成時の役割分担は、部員が撮影担当で白木教諭が編集担当。編集は部員も手伝う。
シガガク通信の一番の「売り」は「写真」だ。普段はパソコンと向き合うことが多い部員たちでカメラも学校から借りているが、写真撮影には強いこだわりがある。実際、シガガク通信には選手たちの躍動感あふれる姿や豊かな表情が満載だ。
シガガク通信の最新号(滋賀学園HPより) https://www.shigagakuen.ed.jp/news/2024/09/id_3552
良い写真を収めるためのポイントについて、北本千真さん(2年)は「質より量。何枚も写真を撮ること」と話す。1月24日のセンバツ出場校決定日は、新聞社やテレビ局など多くのマスメディアが集まったが、最も熱心に走り回り、シャッターを押していたのが彼らだった。松本開誠さん(1年)は狙った撮影場所を獲得するために、「センターを取るように意識している」と報道陣のカメラマンにも遠慮はしなかった。
素晴らしい写真たちの編集作業は部員の助けも借りて白木教諭が行う。コンピューター部の本領発揮だ。インパクトを出す場合は紙面の半分以上を写真にするといったこだわりを巧みにパソコンを操って編集。見出しのデザインなどはお手のもので、目を引く紙面ができあがる。
次号21号からは甲子園の舞台に近付いていくチームの様子を伝える予定だ。白木教諭は「メディアの目線から精いっぱい応援して盛り上げていく。編集担当を募集しています」と笑顔で話した。
<毎日新聞より>