被災地の復興や世界平和などを願う「滋賀県立八日市南高校」の「復興支援凧」(2畳敷)が7月20日、八日市南高校グラウンドの夏空に舞いあがった。
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↑写真:滋賀報知新聞より
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↑写真:滋賀報知新聞より
飛揚を行ったのは、「八日市南高地域支援活動部」9人と取り組みに賛同した「守山高校生徒会」1人、「八幡工業高校」の青少年赤十字同好会(JRC)4人、「MIHO美学院」(甲賀市)の有志12人。
当日は八日市南高校チーム、MIHO美学院チーム、守山高校・八幡工業高校・八日市南高校有志合同チームの3チームに分かれて飛揚を行い、風にのって空高く上昇する凧に生徒らの歓声があがった。
八日市南高校の復興支援凧の取り組みは、東日本大震災の被災地との交流活動の一環として毎年続けられている。今年もオンラインで石巻高校(宮城県)、遠野高校(岩手県)、大槌高校(同)の東北3校と交流し、凧に描く絵柄や判じもんのテーマを決め、4月から6月にかけて同部で制作してきた。仕上げには飛揚に参加している各校とオンライン交流した東北3校の願い札を貼りつけた。
今年の凧は、地球と共に大きく羽ばたく鶴を描き、地球の中心には大きく「変」の文字を書き入れ、同高地域支援活動部員14人と顧問3人が地球を囲む17の手形を押してSDGs(持続可能な開発目標)の17項目を表現した。
判じもんは世界が抱える様々な問題を変えたいという願いを込めて「私たちの手でSDGsを達成し、世界を変革(鶴)したい」と読む。
八日市南高校地域支援活動部の松本有仁さん(2年)は「東北の高校、自分たち、来てもらった高校の願い札が貼ってあるので、皆の気持ちをのせて凧をあげた。今年はすごく高くあがってとても良かった。100点満点」とほほ笑んだ。
MIHO美学院の小林功季さん(2年)と田代祐介さん(3年)は「最初の凧あげは失敗したけど、皆で思いをひとつにしたら高くあがった。自分たちの書いた『世界平和』の願い札が真ん中に貼ってあってうれしかった」、
守山高校の廣田和真さん(2年)は「変革の『変』の字を入れた判じもん。自分たちの手で変えていけるよう努力したい」、
八幡工業高校の小西啓太さん(1年)は「生まれて初めて凧あげをした。凧が高くあがったようにSDGs達成の未来も明るくなれば」と声を弾ませた。
<滋賀報知新聞より>