節分の2月2日(日)、東近江市北菩提寺町の「押立(おしたて)神社」で「節分祭」があり、五穀豊穣(ほうじょう)や子孫繁栄を願う「ドケ踊り」が奉納された。
江戸時代の文献にも残る踊りで、本来は60年に1度の古式祭(ドケ祭)で披露される。次回は2031年の予定だが、継承のために保存会が06年から毎年、地元の子どもたちを交えて節分祭で演じている。諸説あるが、ドケは「道化」に由来するとされる。
今年は小学生12人を含む約25人が参加。鬼や般若の面を着けたドケ役、太刀や「ささら」という楽器を手にした小学生たちが境内の舞台に上がり、「ドッケノ、ドッケノ、シッケノケ…」のかけ声に合わせて踊り歩いた。踊りの後は来場者に向けて福豆と福餅をまいた。
参加した広田茄音(なの)さんは「テンポに合わせて踊るのが楽しかった」と笑顔で話した。保存会の広田久夫会長は「6年後のドケ祭に子どもたちが参加して、伝統を継承してもらえれば」と期待した。
<記事・写真: 中日新聞より>