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東近江市の花 純白で可憐「ムラサキ」展示栽培

 東近江市の花「ムラサキが開花時期を迎え、市民に親しみをもってもらおうと、市内30カ所の公共施設で展示栽培されている。
これは、八日市南高校が栽培したムラサキを、毎年借り受けて展示しているもの。


 ムラサキは、万葉集の代表歌として知られる額田王(ぬかたのおおきみ)の「あかねさす紫野行き標野行き 野守は見ずや君が袖振る」にも詠われた。
この相聞歌は、大海人皇子(後の天武天皇)との間で蒲生野にて交わされたもので、歌のなかの「紫野」は、生薬にもなったムラサキを栽培する平野、「標野」は御料地(皇室の所有地)であった蒲生野を指す。

 絶滅危惧種に指定されているムラサキは、八日市南高校を事務局とする団体が栽培に成功し、現在は地域・学校・行政が協働で栽培に取り組んでいる。

 市役所本館の正面玄関ロビーでは、鉢植えのムラサキが展示栽培され、直径1cmほどの純白で可憐な花が、来館者を楽しませている。
8月頃まで展示する予定だが、生育状況によって展示期間を変更することもある。

展示場所
東近江市役所本館・新館・東庁舎の正面玄関
東近江市役所各支所
東近江市内各図書館
コミュニティセンター(御園、市辺、能登川)
市立小学校(蒲生東、布引、八日市西、市原、湖東第二、愛東南)
八日市商工会議所
近江鉄道八日市駅
道の駅永源寺渓流の里
道の駅あいとうマーガレットステーション
万葉の森・船岡山
など。

<滋賀報知新聞より>
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