”スローライフ滋賀” 

布引焼の陶芸家、小嶋太郎 「日本の桜四十七景」、初の滋賀県外展覧会

 布引焼の陶芸家、小嶋太郎さん(東近江市外町)は、作陶65年を記念して制作した「日本の桜四十七景」の初の滋賀県外展を、9月25日(水)から名古屋市内の名鉄百貨店本店・美術サロン(名古屋市中村区名駅1丁目2−1 名鉄百貨店本館 10階)で、10月1日(火)まで開催する。小嶋さんは「作品を通じて東近江をPRしたい」と意気込んでいる。


 このシリーズは行政の協力を得ながら、滋賀県の彦根城や愛知県岩倉市の五条川の桜など47都道府県の桜の名所を1カ所ずつ選定し、陶板やオブジェ、皿に仕上げたもの。
 展覧会では、これらの作品47点のほか、今回のために制作した犬山城などの愛知県内の桜の名所を陶板に描いた16点を展示したり、実演販売もある。
 そんな会場の一角に、これまでの作陶の励みにしてきた、独自の書体が描かれた信楽焼の皿2点が展示される。


 揮毫(きごう)した人物は、芸術家の岡本太郎さんと書家の篠田桃紅(とうこう)さん。小嶋さんは20代で勤務していた陶器製造会社(甲賀市信楽町)で、両氏の作品制作を担当し「人生を変えた出会い」となった。
 岡本さんからの皿は、感情のこもった鮮烈な文字で「小嶋太郎」とあり、「1本の線を描くときに費やす強烈なこだわり」が引き付ける。
 篠田さんの皿には、大胆な筆使いで「大道無門」。「仏法の大道に至るには唯一の方法があるわけでなく、一切のものが修行になる」という仏教用語だ。

 小嶋さんは、「2人は師のような存在で、若い頃にかけてもらった言葉を大切にしてきた。おこがましいが展覧会に一緒に出てもらい、見守って欲しい」と話している。

 小嶋さんは、20代で岡本さんの代表作のひとつ大阪万博のシンボル・太陽の塔の背面にある「黒い太陽」の制作などを担当。1971年に布引焼窯元を旧八日市市(現東近江)で開き、淡く色彩豊かな「七彩天目(ななさいてんもく)」を考案し、新しい世界観を開いた。

【過去ログ】                                            布引焼 小嶋太郎さん作陶65年記念展「日本の桜四十七景」(東近江市)
https://blog.goo.ne.jp/ntt000012/e/5cb95f54dd5e75dd492b694fd92f0c96

布引焼窯元
東近江市外町466
電話番号: 0120-994-456
https://www.nunobikiyaki.jp/

<記事・写真: 滋賀報知新聞より>

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